皆さんは、
【ボボボーボ・ボーボボ】 という漫画をご存じだろうか?
かつて週刊少年ジャンプで連載されていたギャグ漫画で、
単行本の売り上げは全28巻で700万部を突破し、
アニメ化やゲーム化もされるなど、人気がある作品だったわけですが、
知らない人のためにストーリーを説明すると
西暦300X年、地球はマルハーゲ帝国が支配しており、
マルハーゲ帝国の皇帝が自らの権力を示すために
「毛狩り隊」という物を結成し、全ての人間を丸刈りにしようとするが、
鼻毛真拳の使い手であるボーボボは
人々を毛狩り隊から守るために、
仲間たちと共にマルハーゲ帝国と戦っていく…
と一応、こんな感じでストーリーはあるのですが、
【ボボボーボ・ボーボボ】 というタイトル以上に
その内容は、はっきり言って意味不明。
改めて見ると、まさに狂気。
・お世辞にも綺麗とは言えない絵
・ストーリーお構いなしのハイテンションなギャグの数々
しかし、
こんな突然変異のようなギャグ漫画が、多くの読者の心を鷲掴みにしました。
また、アニメが放送されると、
グロいわけでもなく、
差別的な表現があったわけでもなく、
お茶の間が凍り付くような下ネタがあったわけでもない。
それなのにもかかわらず、
「子供の教育に悪いから」というよくある理由ではなく、
「見てると頭がおかしくなる」
という至極真っ当な理由でPTAから苦情が殺到し、
その影響からか
半年間、スポンサーが0社の状態で放送されていた伝説のアニメとなったのです。
ファンの僕ですら
土曜の7時に家族と一緒に晩御飯食べながらこんなの見てたのは、
今考えると狂気だなと思います。(笑)
絵が汚くても、ストーリーがめちゃめちゃ…
合わない人から見たら徹底的に合わない
でも、
マンガやアニメだけでなく
全てのエンターテイメントを通して
こんなにハジけた作品は間違いなく後にも先にも
ボーボボだけ!
そう言い切れるほど
一部のファンからはカルト的人気誇った
これ本当冗談抜きで言うんですけど、うつ病が本格的に悪化して、布団から出られず、食事も採らず、誇張なしで1日中寝てる状態の時があったんですけど、その私を救ったのボボボーボ・ボーボボだから。続きが読みたくて頑張って生きようとした。ギャグだから頭動かなくても読めたし。漫画は人間を救う。
— 龍のな (@ry_nona) 2017年11月1日
漫画界の王道である週刊少年ジャンプで突然変異のような存在であった
伝説のギャグ漫画
【ボボボーボ・ボーボボ】
今回伝えたいのは、
なぜ、狂気の塊である作品が人を惹きつけるのか?
そして、
ハジることが、なぜ大切なのか?
・今抱えている悩みが小さくなる
・自分と他人を比較しなくて済む
・ハジけることが出来る
狂気の漫画【ボボボーボ・ボーボボ】が多くの人を惹きつけた理由
人気が出なければすぐ打ち切りにされる週刊少年ジャンプで、
なぜ、こんな狂気の塊と言えるハジけた作品が、
7年以上も連載を続けることが出来て、
単行本の売り上げは全28巻で700万部を突破し、
アニメ化やゲーム化もされるなど、多くの読者の心を鷲掴みすることが出来たのか、
その理由について語っていこう。
笑い以外は捨てるという選択
ドラゴンボールやスラムダンク、ワンピースなど
週刊少年ジャンプで人気を博した漫画を見ると
・絵が上手い
もしくは
・感動できるストーリーがある
というのが売れるためのセオリーだと考えられています。
ボボボーボの作者である澤井 啓夫(さわい よしお)さんは、
幼い頃から絵が下手であり、漫画家としてデビューしてからも「絵が汚い」という自覚しながら漫画を描いていたそうです。
そんな中、
「絵が汚くても、ストーリーがめちゃめちゃでも、とにかく笑いを取ればよい」
という発想から、ギャグ漫画を描こうと決意したそうです。
絵の上手さ、ストーリーのおもしろさ
という
売れるためのセオリーをあえて捨て
自分が得意な領域を伸ばす
という戦略を取っていたわけです。
弱みを唯一無二の強みにした
たとえ絵が上手じゃなくてもストーリーが良いので売れている漫画はたくさんあります。
しかし、
ボボボーボ・ボーボボでは、
ストーリーすらお構いなしの意味不明なギャグ
が怒涛のように押し寄せてきます
もはや、なぜ笑ってるのか分からないというレベルです。
こんな感じで
僕は一見中身のないストーリーだけど、
実は深い意味があるんじゃないかと思って読み続けましたが、
マジで深い意味とかメッセージとかありませんでした。(笑)
だからこそ
・意味が分からない
・見ていると頭がおかしくなる
・ストーリーに全然深みがないので面白くない
と嫌悪感を示す読者が出てくる人も続出!
しかし!
一部のファンからはカルト的人気誇ったわけです
これ本当冗談抜きで言うんですけど、うつ病が本格的に悪化して、布団から出られず、食事も採らず、誇張なしで1日中寝てる状態の時があったんですけど、その私を救ったのボボボーボ・ボーボボだから。続きが読みたくて頑張って生きようとした。ギャグだから頭動かなくても読めたし。漫画は人間を救う。
— 龍のな (@ry_nona) 2017年11月1日
僕自身も仕事で疲れていた時や、
休み明けに始まる仕事のことを考えると眠れなくなりそうな時など、
憂鬱な気分になったら、自己啓発本など読まずに(というか読む元気がない)
カフェでゆっくり【ボボボーボ・ボーボボ】を読んでいました。
つまり、
ハジけられる意味不明なギャグ漫画
⇓
読むのに頭を使わないで良い
⇓
思考力ゼロでも読むことが出来る
⇓
つらい時、疲れた時の特効薬になる
あえてストーリーを捨ててギャグに特化したハジけた作品にすることによって
つらい時、疲れた時の特効薬になるという
ちゃんとしたストーリーがある漫画には絶対に生み出せない唯一無二の強みを
狂気の塊である【ボボボーボ・ボーボボ】が発揮したわけです。
漫画界一狂った作品を生み出したのは、漫画界一優しい男
過激で意味不明なギャグばかりのボボボーボ・ボーボボですので、
当時の僕は、
「ボーボボの作者は麻薬とかやってるんじゃないか?」
と本気で思っていたのですが、
実は作者である澤井 啓夫(さわい よしお)さんは、 そんな作品を描いているとは思えないほど非常に優しい人格者だったそうです。
かつて【DEATH NOTE】の作者の小畑健さんが、
病気になってしまい原稿が連載の締め切りに間に合わなそうになったときに、
小畑健さんの原稿を間に合わせるためにわざわざ手伝いに行ったそうです。
自分自身も連載の締め切りに追われているはずなのに、仲間が困っていたら手を差し伸べることをいとわないところに、人格の素晴らしさが伺えます。
また、
連載中で多忙の中、ボーボボファンの難病の少年を見舞いに行ったり、
ボーボボが連載していた6年間で溜まっていたファンレター全部に対して返事を書くという常軌を逸した行動!
ボーボボの作者の澤井先生からね、連載が終わった時に、サイン入りのハガキが届いてね。当時、小学生の私はファンレター送るだけでもとても勇気が必要で、実際に送れたお手紙なんて1、2通だったのに、わざわざお便り返してくれたことに大感激して、大興奮しながら、おじいちゃんにラミネート頼んだ。 pic.twitter.com/66IOv1VhCE
— しんげん🏆MCU完走 (@shingen224) 2018年8月20日
(週刊少年ジャンプですから、ファンレターって一体何通あったのか想像できない程でしょう…)
こういうエピソードが挙げればキリがないほどで、とにかく腰が低いので、先輩後輩関係無く漫画家の友達が多いそうです。
一見すると
【ボボボーボ・ボーボボ】は狂気の塊で、サイコな作品ですが、
作者である澤井 啓夫さんが優しい方だからこそ、
多くの人が安心して読み続けることが出来る作品となっているのではないでしょうか!
また、ボーボボと言えば他のジャンプ作品とのコラボをよくしていました。
先ほどの『DEATH NOTE』の作者、小畑健さんによってボーボボが描かれたり、
遊戯王の作者である高橋和希さんの書き下ろしでボボボーボ・ボーボボの本編に登場するなど、(画力の差が歴然ですね 笑 )
これだけでなく、ドラゴンボールやこち亀など、
多くの人気作品とコラボがされた背景には、作者である澤井さんの人望があったからでしょう!
狂気の作品から学ぶ成功法則
【ボボボーボ・ボーボボ】の話は、
休む暇無く滅茶苦茶なギャグで埋め尽くし、
読んでいて「まだ半分も進んでいない」
というか
そもそもどういう話だったっけ?と思ってしまうほど、
なので話が進まない。
しかし、なぜか目が離せなくなり、
気がつけば次へ次へと読み進んでしまう。
これは
・絵の上手さ
・ストーリー
という
売れるための常識を捨てる
そして、
万人受けなどどうでもいい
ギャグという【強み】にひたすら磨きをかける
という尖った戦略のたまものです。
こういったこと何も漫画家に限った話ではありません。
むしろ、
専門性とか差別化と言われるくらいで、
もはや、
強みを見つけることは社会人には必須のスキルです。
今では、自分の強みについていろんなサイトやサービスで診断が出来ますが、
たとえ有料のサービスでも診断結果があまりピンとこない…
なんてことも多いと思います。
僕が使っているのはこのサービスで、
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生きることは、ハジけること
ボボボーボ・ボーボボという作品では、
ハジけるという概念が主軸となっています。
イカれるという見方も出来ますが、
僕は
ハジける=バカになる
と定義します。
バカという言葉には色んな意味やニュアンスがありますが、
ここで言うバカとは
ラーメン馬鹿とか空手バカ、釣りバカ、筋トレ馬鹿と呼ばれるような、
一つの事に集中特化したり、好きなこと以外には一切関心がない程、のめり込む
状態のこと。
そして、
万人受けなどどうでもいい
休み時間はしゃいでる小学生のような高いテンションで、
ひたすらギャグを詰め込んでハジけた作品を作り上げる
そう、
狂気の塊であるこの作品が多くの読者の心を鷲掴みすることが出来たのは、
作者である澤井 啓夫さん自身がハジけていたからに他ならない。
ハジけることが出来なくなってしまった大人たち
誰でも子供の頃は
・虫取り
・ゲーム
・ドッヂボール
などなど
誰にやれと言われたわけでもなく、
ボーボボの作者のように、周りの目を気にせず好きなことに没頭していたはずです。
なのに、いつしか大人になり、
世間体を気にしたりして、
ハジけることが出来なくなってしまう
仕事に対するストレス
や
このままで良いのかと疑問
を抱えていたとしても
今日も会社で、
上司にとっては聞き分けが良い部下、
後輩にとっては頼れる先輩、
取引先にとっては無理を聞いてくれる営業マン
として過ごしてしまう。
強みが分かれば、ハジけられる
ボボボーボの作者である澤井 啓夫(さわい よしお)さんは、
幼い頃から素人の同級生と比べても絵が下手だったそうです。
そんな中、
島袋光年さんの「世紀末リーダー伝たけし!」というギャグ漫画に出会い、
「絵が汚くても、ストーリーがめちゃめちゃでも、とにかく笑いを取ればよい」
という発想から、ギャグ漫画を描こうと決意したそうです。
そもそも、
絵が下手な人間が漫画家を目指す
ということ自体がハジけた生き方かもしれませんが、
ギャグという
自分の強みを見つけられたからこそ
漫画家としてハジけることが出来たのです。
しかも、
漫画家としてハジけ続けた結果、
なんと!同じ人とは思えない程、絵の下手さを克服!
ハジけることが出来れば道は開ける
ここまでで
自分の強みを理解してハジけることによって
得られるメリットはたくさんあるということは理解頂けたはずです。
最後に、
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もちろん転職する予定が無くても全然OKです。
自分の強みが分かってハジけることが出来ればそれで良いのですから