こんにちは!ALLOUT(Twitter@alllout_com)です。
先日こんなニュースを見つけました。

ハローワーク職員1万人以上、雇い止めの可能性 「相談乗った翌日から失業者、ブラックジョーク」京都新聞2021年2月15日
全国のハローワーク職員の7割を占める非正規職員が年度末に大量雇い止めになる可能性が高いとして、非正規職員の有志グループが15日、安定雇用の確保など改善策を求める田村憲久厚生労働相宛ての要請書を、2万2千筆の署名とともに提出した。
有志グループによると、各地の労働局やハローワークを含む厚生労働省の非正規職員は2万7千人を超える。3年ごとに公募採用が繰り替えされるため、本年度末もハローワークの窓口で労働相談に乗っている1万人以上が雇い止めされる可能性があるという。
このニュースを見て、
・コロナの不況で1万人も失業?
・ハローワークでもこうなら、うちの会社は大丈夫なのか?
・ハロワの相談員って非正規雇用だったの?
と驚いた人もいるかも知れませんが、
それよりもハロワの闇は深く、
ハローワークはブラック企業そのものなのである!
ハローワークはブラックばかりなのは、ハロワがブラック企業そのものだから
ハローワークを利用したことある人の中には、
年間休日80日とか法律ガン無視の求人を紹介して
「その年齢では贅沢言ってられませんよ!」と上から目線で説教され、
ブラック企業ばっかり紹介しやがって!という思いをした人も少なくないですし、
そんな人からすれば、「はい、ざまぁあああ!!」って感じでしょう!
このブログでは以前、ハローワークにブラック求人ばかり紹介する理由について語ってきましたが、

今回は、ハロワそのものがブラック企業だったって話を伝えたい
① 労働者保護のための法律をブラック企業のように悪用している
京都新聞のニュースによると、
3年ごとに公募採用が繰り替えされるため、本年度末もハローワークの窓口で労働相談に乗っている1万人以上が雇い止めされる可能性があるという。
とあり、実際は人員削減ではなく入れ替えとのことです。
だがしかし、
わざわざ3年ごとに公募採用で入れ替えるくらいなら契約更新したらいいだけでは?
新人よりも慣れた人に続けてもらうほうが効率良いでしょうからね。
じゃあ、なぜ3年ごとに入れ替えるなんて面倒くさいことをするのかというと、
3年でクビにして別の人を雇うのは、非正規職員の正社員への登用を避けるためです。
というのも、
非正規雇用の人は3年契約が満了して、契約更新するには正社員にしないといけないという、いわゆる「3年ルール」というものがあります。
この「3年ルール」は平たく言えば、
「3年間、有期労働契約(非正規)で頑張って貢献してくれたんだから、続けて雇うんなら会社は無期労働契約(正社員)にしないとダメだよ!」
っていう労働者保護の観点から出来た法律です。
※厳密に言えば、5年以上からなんですが、3年契約を更新すれば合計6年になるので実質的に条件は満たすことになりますからね。
この3年ルールの法律が導入された背景には、
非正規雇用の求人でよくある「正社員登用あり」というのが名ばかりで、正社員登用せずに非正規雇用のまま飼い殺しにする
というブラック企業がたくさんあり
ずーっと非正規雇用で働くワーキングプアを無くそうという目的で作られた法律です。
② ハロワとは、自分たちに都合のいいようにルールを曲げるブラック企業
「じゃあ、3年間契約満了まで働いたら必ず正社員になれるのか?」
と思った方もいるかもしれませんが、
「契約更新して初めて正社員になる権利が与えられる」
というのがこの法律のミソです。
これって、契約更新しないと正社員になれないということです。
つまり、
正社員登用したくなければ、契約更新しなければ良いということです。
だから、ハロワでは3年ごとに非正規職員入れ替えるなんて面倒くさいことをするわけなんですね。
本来は、非正規雇用を保護するための法律のはずが、逆に非正規雇用の労働環境が悪くなってしまうという皮肉な結果となるわけです。
そして、
この法律を作った厚生労働省で、それを監督するはずの厚労省の機関であるハローワークが、
非正規雇用の正社員登用をしたくないがためにブラック企業のように法律を悪用するのです。
自分たちに都合のいいようにルールを曲げるブラック企業が求人を紹介するんだから、
求人もブラックばかりだし、求人詐欺も野放し状態になるのは当然なんですね。

転職する方もさせる方も、一部の勝者と大勢の敗者に二極化されていく
正直、今回のニュースを聞いても全く可哀そうとは思いません。
そもそも3年前にそういう法改正について、ハロワの職員なら知らないとかありえないし、
ちょっと考えれば、こうなる未来くらい予想できてきたはずです。
だったら、3年の契約期間の間に身の振り方を考えないといけないわけです。
それなのに何の準備もせずに、いざ自分たちが失業しそうになると
「こんなのあんまりだ!雇用を保証しろ!」
と署名活動までして泣きつくという精神性がクソです。
どうしても雇用を保証してほしいなら、公務員試験に合格して正規雇用になるか、労働組合が強い民間企業の正社員になればいいだけ。
それに、本当に就職支援の能力があるのであれば、自分自身の転職の世話もできて当然です。
それをせずに、泣きつくってことは、
「これまで何もやって来なかったんですね。正直、正社員とか無理っすよw」
「あ!選ばなければ仕事はありますよ。あなたがハロワで紹介してた介護とか飲食とかw」
と言わざる得ません。
コロナ禍になって求人数が減り転職市場が冷え込んでいるにも関わらず、
僕の元には
「ハローワークで添削してもらったのに書類が通りません」
っていう転職相談や応募書類添削の依頼がたくさん来ています。
ハローワークで添削してもらった職務経歴書を見ると
「むしろ、これで今までよく転職できたな…」と思うものばかりでした。
それでも過去に彼らが転職できていたのは、
今までは人手不足、売り手市場のおかげで職務経歴書や自己PRがガバガバでも内定が取りやすかったですが、
今後はますます採用基準が厳しくなるので、内定どころか書類選考すら通らなくなるでしょう。
一方で、やることをきちんとやればコロナ禍でも内定れますからね。
こういった現状を考えると、
今後は内定を取れる一部の勝者と、内定が取れない大勢の敗者に二極化が加速していくでしょう。
もし今転職考えていて、ハローワークのお世話になろうと思ってるなら考え直したほうが良い。
そもそも、腐るほど転職エージェントあるのにわざわざハロワに行くメリットなんて無いでしょう。
転職エージェントの取扱説明書はこちら↓
