営業事務はキャリアにならない?そんな転職者を何度も救ってきた話

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「営業事務の未来は暗いのでしょうか?」

「営業事務から別の仕事に就くべき?」

「転職したいけど営業事務はキャリアにならない?」

今回はこのような悩みを解決します。

こんにちは!ALLOUT(自己紹介)です。

一般的に営業事務のキャリアアップやスキルアップと調べると出てくるのは

・MOSなどPCスキルや資格を取得する

・業務の正確さやスピードの向上

・コミュニケーション能力をアップさせる

といったざっくりしたものばかりです。

だからこそ、

営業事務を続けても大したキャリアにはならないのでは?

営業事務から別の職種に変えなければヤバイ?

となる方は多く、僕の元にもそういった相談が寄せられます。

僕自身も営業職として色んな営業事務を見てきたからこそ言えることですが、

・営業事務はキャリアにならないは嘘である

・営業事務は事務職の中で一番潰しが効く仕事だ

今回はこの理由について語る!

この記事を読むメリット

・営業事務の本当の価値が分かる

・わけのわからん資格スクールに大金を払わなくて済む

・事務職のキャリアプランの立て方が分かる

目次

営業事務はキャリアにならない?そんな事務職を救いたい

誰でもできる事務職はAIに置き換えられてしまいオワコンになると呼ばれていますが、

真面目にやろうとすれば、営業事務ほど面倒くさい仕事はありません。

面倒くさいからこそ代替えがきかないし、価値があるわけです。

この記事では、営業事務の本当の価値やキャリアプランについてマジレスしてく!

①スキルアップ・資格に走り出す営業事務は甘え

事務職は誰にでもできる仕事であり、今は良くてもAIなどのツールに代替えされやすい仕事だと見なされやすいです。

営業事務の仕事もその例に漏れず、そのやり玉に挙げられているわけですが、

そもそも、一般事務職と営業事務職を同列に語っている時点で、

コイツ分かってねーな

と思ってしまいます。

だがしかし、そういった声が余りに多いと

このままじゃマズイ…資格?資格を取ればいいの?

という感じで、迷走してしまう営業事務の方も少なくありません。

例えば、資格を取得したら資格手当が毎月出るとか、

投じた費用や時間を回収するという営業的視点があるのであればいいのですが、

スキルアップといってもMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)や簿記の勉強くらいしか思いつかないという方はすごく多いです。

もちろん、無いよりあった方がいい。

ただ…

皆さんの職場にいる仕事が出来る人って何か特別な資格とか持ってますか?特に持っていないと思います。

持っていたとしても、資格を取得したから仕事が出来る人になったわけではないはずです。

つまり、資格とか取る前にやることがあるわけです。

>>資格を取ってから転職したら有利になるのか?【一発逆転なんてない】

②営業のお母さんになるくらい気を利かせろ

営業事務でのキャリアを考えるのであれば、資格とか取る前にやることがあると言ったものの、

それが分かんないから苦労しているんですけど?

資格がダメなら、じゃあ何したらいいの?

となる気持ちはわかる。スゲーよくわかる。

僕は営業職として色んな営業事務を見てきた経験から言うと

営業事務の価値は、どれだけ営業マンのお母さんになれるかだと思います。

お母さんと言うと大げさかもしれませんが、担当する営業マンに対してどれだけ気が利くか、営業マンやその取引先の見落としをフォローできるかが大切です。

実際、

そろそろ空調機をA社に手配しなくていいの?

忘れてた!手配しておいて下さい!

B社に最新モデルの在庫聞かれたけど…

アレは優良顧客に売るやつだから無いって言っておいて下さい

といった形で何度も助けられた経験があります。

逆に、さっさと終わらせたいがために営業に確認せずにその場で即答してしまう人や仮に見落としに気づいていても、仕事を増やしたくないのか教えてくれない人もいて困った経験があります。

気づいていたなら言ってくれよ…

だって確認しろなんて言われてないし!

こうなると、営業マンはこういった営業事務には仕事を降りませんから、いつまで経ってもスキルや経験は身につきません。

当然ですが、そういった人材を採用する会社なんてのはありません。

③気が利く営業事務になりたい?→後輩、同僚を育てろ!

これまで色んな方の転職相談に乗ってきましたが、

営業事務に限らず事務職の方は

事務処理のスピードや正確性さえあればキャリアアップ、転職出来ると思っている節があります。

もちろん、事務処理のスピードや正確さの向上はとても大事なことです。

だがしかし、若い人ならともかくある程度の年齢層(特にアラサー30代以上)になれば、自身の仕事は出来て当たり前なんです。

キャリアアップを考えるのであれば、後輩、同僚を育てる経験は必要不可欠です。

あなた1人が100点を叩き出したとしても他4人が60点だと

チーム全体では、計340点です。

一方、5人全員が70点の方の場合、

チーム全体では、計350点です。

上司や会社側からすれば、全体の総得点が高い後者の方が価値があるわけです。

もちろん、全員が自身の仕事を全うして100点を出せばそんな必要はありませんし、チーム全体のマネジメントをするのは上司の仕事です。

ただ、どんな職場でも若手や他職種から異動でやってきた人など経験の短い人、慣れていない人もいるものです。

慣れている人にだって苦手な分野はあるはずです。

上司がこれら全てをサポートし続けるというのは現実的ではありません。

そういった上司の手が届かない部分をあなたがサポートすれば、チーム全体の底上げにつながります。

④営業事務の真価は、いかに営業マン(の売り上げ)を伸ばすかだ!

キャリアアップを考えるのであれば、後輩、同僚を育てる経験は必要不可欠です。と伝えたところ

それって他の仕事(事務職)でも言えることでは?

って感じで、営業事務ならではのアピールし方について知りたいという方もいると思います。

僕が普段の転職相談で営業事務の方にいつも聞いてるのは、

営業マン(の売り上げ)を伸ばすために工夫したことは何ですか?です。

基本的に、営業マンが価値を生み出している瞬間ってのは取引先に訪問したり、電話でアポを取ったりしている時間です。

営業マンがそういった営業活動に集中できるようにするために、企業は営業事務という職種を設けて採用しているわけです。

そのため、営業事務の真価はいかに営業マンの能力を引き出すかだと考えています。

結局は「営業のお母さんになれるか」に通じるところがあるのですが、

直接的には自分の評価項目にならないために、必要最低限のことしか出来ない残念な営業事務の方は多いです。

たとえば、

・スケジュールやTodoリストを共有して、顧客フォローの抜けを無くす

・担当営業と相談し、営業不在時の回答の裁量を持つことで機会損失を無くす

・問い合わせは営業事務側で処理できるよう、営業マンが営業活動に時間が割けるようにする

・営業マンの安請け請け合いをパワープレーで何とかする

このように営業マンの力を最大化することを意識している営業事務の方がちゃんとアピールしていけば、企業受けも良いですし、転職でも強いです。

営業事務は一番潰しが効く仕事だ→実務経験が無くても転職出来る理由

営業事務がキャリアにならないと言われる根拠として挙げられるのが、

実務経験が無いから転職出来ない

ということです。

たしかに、実務経験があるなしで転職の難易度は異なるのは事実です。

だがしかし、

営業事務として取引先と直接やり取りする経験は、実務経験より評価される

ということが往々にしてあります。

もちろん、経理や総務の仕事であっても社外、取引先とやり取りすることはありますが、基本的に自社が客である場合が多いです。

一方、営業事務として取引策(顧客)の前に立つということは、

・ポンコツ営業の安請け合いを何とかする

・こちらの落ち度ではないのに何故か営業事務の自分が客に怒られる

・この営業担当の「大丈夫」は大丈夫ではないので、ちゃんと確認しておく

という感じで、理不尽な思いや臨機応変な対応を求められるわけで、何にも代えがたい経験なわけです。

基本的に企業はルーティンワークが得意な経験者より、理不尽に強い未経験者の方を好みます。

面接官

仕方ないだろ…?この世界は残酷なんだから…

もちろん、サービス残業やパワハラなんてのは論外ですが、企業からすれば融通が利かない、豆腐メンタルの人も論外なのです。

そのため、未経験であったとしても営業事務以外の仕事であっても、営業事務の経験を活かして働くことは可能です。

実際僕自身も、相談者の方に営業や営業事務の経験があるとわかると

(今回の依頼は楽だな)

と感じますし、職務経歴書の添削において、営業事務以外の仕事であっても上司同僚、他部署、取引先など対人折衝要素を必ず入れるようにしています。

その結果、未経験であっても

面接官から「対人折衝要素の自己PRが魅力的だったから面接に呼んだ」と言われました!

なんてお声をよく頂きます。

>>接客業しかしたことない→接客以外に転職させてきた俺が伝えたいこと

営業事務は一番潰しが効く仕事だ→キャリアアップ、キャリアチェンジの例

営業事務は一番潰しが効く仕事

とお伝えしましたが、

じゃあ、どんな仕事に転職出来るの?

と思う気持ちはわかる。スゲーよくわかる。

正直、各個人に適性があるので一概には言えないですし、実際に応募してみないと何とも言えないところではありますが、

あくまで一例ですが参考にしていただければと思います。

総務、購買、経理、法務、貿易事務など管理部門

管理部門といっても色々とありますが、

これまでの相談の経験上、営業事務から未経験職種の場合

総務や購買など社外とのやり取りが多い部門で採用されるケースが多いと感じます。

先述した通り、

ルーティンワークが得意な経験者より、顧客対応の経験がある未経験者が評価される

傾向が特に高いと感じます。

ただ、経理や法務、人事と言った場合、割と実務経験のハードルが高い傾向です。

そのため、未経験で経理一点狙いみたいにすると中々転職先が決まらなかったりします。

ただ、30~40代の営業事務から未経験者であっても、会計事務所や法律事務所に転した後、別の会社の経理や法務になった方もいますので、

どうしてもそういった道に進みたいという場合は、徐々にキャリアアップしていくというのはアリだと思います。

WEBデザイナー

Webデザイナーと言えば綺麗で格好いいデザインセンスが必要で、営業事務の仕事とができたり、細かい作業が得意でないといけないと思う人が多いです。

もちろんそういったセンスがあるに越したことはないですが、

Webデザイナーで大切なことは綺麗でカッコイイデザインを作ることではなく、それによってどれだけ売上が伸ばせるのか、クライアントの問題解決が出来るのかです。

自社や顧客のWEBサイトを伸ばすというのは、営業担当を伸ばす経験に通じるところがあります。

ただ、WEBデザイナーに転職するのであれば、スクールに通ったり独学でもポートフォリを用意できるスキルレベルにはなっておかないといけません。

そのため、まずは基礎を学び在宅の副業などで実績とポートフォリを充実させてから転職活動に臨んだ方が良いと思います。

副業でやってみて何か違うなと思えば、別の道も探せますからね

>>祝内定!紳士服の販売職から未経験のWebデザイナーへの職務経歴書

実例:営業事務の職務経歴書

・資格でキャリアアップは甘え

・営業のお母さんになるくらい気を利かせろ

・営業事務は一番潰しが効く仕事だ

などと、これまでに偉そうに語ってきましたが、

具体的にどうしたらいいの?

と思う気持ちわかる。スゲーよくわかる。

そこで、

実際に添削した営業事務の女性の職務経歴書

を公開します。

この方は

・30代女性 専門学校卒

・接客業を7年、営業事務を6年

・希望は今よりもストレスがなく、残業の少ない事務の仕事であれば…

と営業事務以外の仕事の経験もあるかもしれませんが、

ぶっちゃけ、

希望は今よりもストレスがなく、残業の少ない事務の仕事であれば…

という人が大半だと思うので参考になると思います。

30代女性、営業事務の職務経歴書

事務志望の職務経歴書において自身の効率化や生産性のアピールをする人は多いですが、それだけだと厳しいので、

自分の仕事の効率だけでなく、周囲の生産性も向上させるような内容の自己PRにしています。

また、後輩や同僚を育てるエピソードを入れて対人折衝の強さもアピールしています。

>>30代女性、専門学校卒の営業事務の職務経歴書を添削してみた

営業事務は面倒くさい仕事→だから転職に強い

事務職は誰にでもできる仕事だからAIなどの機械や賃金の低い非正規雇用に代替されるなんでよく言われます。

たしかに、富士通などの大企業は総務や人事、経理などの間接部門を営業に異動させて、

自分から辞めるように仕向けたりするなんて話を聞くくらいですから、これからの事務職の未来は暗いと言えなくもありません。

だがしかし、営業事務の場合、そもそも営業部隊に所属しているわけですし、営業職が無くならない以上、営業事務の仕事も無くなりません。

コストカットのつもりで営業事務をクビにしてしまえば、営業マンが事務処理をすることになり、売り上げが下がりますからね。

そう考えると営業事務の未来というのはそこまで悲観しなくていいのかなと思います。

また、

・資格でキャリアアップは甘え

・営業のお母さんになるくらい気を利かせろ

・後輩、同僚を育てろ!

などと、これまでに偉そうに語ってきましたが、

そんなの当たり前にやってるよ

と不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、きちんと真面目に働いていたにもかかわらず、自分の経験を上手くアピール出来ずに転職活動が上手くいかない人は非常に多いです。

実際、僕の元に相談に来られた方に、こういったアピールを応募書類や面接の自己PRに盛り込んだ結果、内定を獲得していった方は多いです。

もし自己PRに悩んでいる方がいたらお気軽に相談して頂ければと思います。

>>自己PR職務経歴書に限界を感じている君へ

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