このブログでは>>職務経歴書の添削 を行っています。
ここでは今まで添削してきた職務経歴書のほんの一部を事例としてご紹介いたします。
他人の職務経歴書を見る機会は中々無いと思うので参考になるはずです。
今回は、
30代女性、専門学校卒の営業事務の職務経歴を添削してみた
30代女性、書類選考が通らない営業事務の職務経歴書
僕にこういう依頼が届きました。
その後メールで何回かやり取りをし内容を整理すると、
・依頼主:35歳女性 専門学校卒
・経験4社 接客業を7年、その後留学し英語を活かせる船会社の営業事務を6年
・毎月の残業(平均50~60時間)で、昇給もない
・年齢的に転職するなら早くしたい
・希望は今よりもストレスがなく、残業の少ない事務の仕事であれば・・
・だからこそ、キャリアプランが思いつかず、書類選考が全然通らない
ということでした。
よく「転職ではキャリアプランが大切だー」って言われていますが、
やりたい仕事とか特に無いけど、とりあえず楽な仕事がしたい!
ぶっちゃけ、こういう人って結構多いです。
さっそくなので職務経歴書のビフォーアフターを見ていこう!
① ビフォー、添削前の職務経歴書
まず、色んな会社を経験したにも関わらず経歴要約が短いです。
そして、職務年表を書いてから、営業事務と接客の職務内容を分けて書いているのですが、どれがどこの会社の業務なのかがわかりません。
そして、活かせる経験・知識・技術っていう自己PRがページをまたいでしまっています。
内容を充実させることはもちろんなのですが
第一印象として、全体的に見づらい…
以前お話したんですが、面接官が職務経歴書を見る時間は5分以内なので、
>>職務経歴書は必ず読んでもらえる♪は甘え、面接官は5分しか見ない
そんな超絶やる気ない人間が見たら確実に読む気が失せます。
おそらく書類選考が通らないのはここにあるのではないかと考えます。
② アフター:添削後の職務経歴書
まず、経歴要約を充実させ、わかりにくかった職務内容のところは、どれがどこの会社での業務なのかわかるようにしました。
そして、自己PRの所を充実させました。
今回は営業事務を希望とのことでしたが、営業事務とは営業サポートをする仕事なので、
自分の仕事の効率だけでなく、周囲の生産性も向上させるような内容の自己PRを中心にしています。
また、営業【事務】とはいえ、顧客と直接やり取りすることも有るので、顧客折衝をし利益を獲得できる旨も入れています。
キャリア式の職務経歴書を書く時は要注意
職務経歴書の書き方には
①編年体式
1社目から順番に年表のように並べていく一番スタンダードな方法です。
②逆編年体式
逆に新しい会社順に並べていく方法で、前職の経験を強くアピールしたい時に使われます。
③キャリア式
職種や業務ごとにまとめる方法、転職回数が多い人が使います。
大きく分けるとこの3つがあります。
しかし、僕は添削で転職回数が多い人の場合は新しい順の逆編年体式にすることもありますが、
基本的に僕は順番通りの編年体式で職務経歴書を書きます。
なぜなら、
面接官は職務経歴書だけでなく履歴書も見てるので、順番通り書いた方がパッと見わかりやすいからです。
じゃあなぜ今回はキャリア式にしたかと言うと、今回の依頼者の方は転職回数が多いからというだけでなく、途中で語学留学もしています。
語学留学を職務経歴として入れるのはどうかと思いますが、
順番通りの編年体式にすると語学留学のところも書かないと不自然になるし、空白期間を強調してしまうことにもなる。
もちろん留学終了直後だった場合は職務経歴書なら間に入れてもいいでしょうが、
既にに英語を使う仕事に就けているわけですから、
わざわざ自己PRのスペースを削ってまで、わかりにくくする必要はないと考えたので、職種や業務ごとにまとめるキャリア式の方法を採用しました。
しかし、このキャリア式の職務経歴書には欠点があって、
職種や業務ごとにまとめることで、各会社の経験や実績のアピールが薄くなる
ということです。
今回はそれを防ぐために、後半の自己PRのところをかなり充実させることでカバーしています。
また、添削前の職務経歴書のように職務年表を書いてから、職務内容書いたりするとわけがわからなくなってしまうことも有るので、
キャリア式の職務経歴書は諸刃の剣になりやすいです。
なので、
1社目から順番に年表のように並べていく編年体式か新しい会社順に並べていく逆編年体式で職務経歴書を書くことをお勧めします。
そんな俺の職務経歴書の添削に興味がある人は↓