このブログでは>>職務経歴書の添削 を行っています。
ここでは今まで添削してきた職務経歴書のほんの一部を事例としてご紹介いたします。
他人の職務経歴書を見る機会は中々無いと思うので参考になるはずです。
今回の添削依頼は、
京都大学卒の記者。ガチエリートの職務経歴書を添削
京都大学卒の記者・編集職の職務経歴書にマジレス
さっそく今回の依頼主についてですが
・依頼主:男性 30代 独身 京都大学文学部卒
・経験社数:3社、出版社
・現在WEBメディアの編集者・記者をしているがPV目当てで書きたくもないスキャンダル記事を書くのが苦痛
・書きたい記事を書かせてくれる仕事に転職したい
京都大学と言えば、言わずと知れた一流大学…しかもメディアの編集者と文章を生業としている。
さらに転職理由もポジティブである…ぶっちゃけ、添削要らなくない?と思うわけでありますが、
さっそくなので職務経歴書のビフォーアフターを見ていこう!
①ビフォー、添削前の職務経歴書
※会社名等は仮名です。
パット見で、自己PRも作り込んでいて
わざわざ添削する必要なんて無いのでは?
と感じる方もいらっしゃるでしょう。
確かに全体的によくまとまっているし、流石本職のWEB編集者だなと思うわけですが、
その反面、綺麗にまとまりすぎているとも感じました。
職務経歴書には
「読者に信頼されかつ読みごたえのある記事を実現してきました。」
とありますが、
正直、厳しい言い方をすると、読みごたえよりも読むのがしんどいの方が勝ってしまいます。
特に自己PRの部分は公文書や企業サイトのプレスリリース、家電の説明書を読んでいる気分で、
「書きたい記事を書かせてくれる仕事に転職したい」という割に、その熱が感じられません。
②アフター:添削後の職務経歴書
書きたいように記事を書きたい、PV稼ぎの下世話な記事は書きたくないといっても、
じゃあ、あなたに何が出来るの?
ボランティアで記事を書かせるつもりは無いんだが?
と、雇い主が思うのは当然です。
どの世界であれ、権利だけを主張してもそれに見合う働きをしなければ見向きもされませんし、
どんなに自分が良いと思って作っても、それを人が求めていなければ日の目を見ることはありません。
もちろん、そういった尖った若者が好きな経営者も中にはいるでしょうが、
正直、熱意だけで押し切れるのは20代までで、30代以降だと厳しいです。
やりたい「笑い」に拘ってずっと売れず、若手でもない芸人なんて見てられないですよね。
そのため、自己PRでは
・これまで培ったキャリアでどうやって貢献できるか(人脈や情報源)
・自分の納得がいく仕事でどうやって利益をもたらすのか
という2軸に絞りました。
自己PRを書けば読んでもらえるは甘え
今回の添削において
・読みごたえというよりも読むのがしんどい
・まるで説明書を読まされている気分だ
と辛辣なことを言ってしまいましたが、そうは言ってもビフォーのレベルはかなり高いですし、実際にやり取りしていく中で過去一頭の回転が速い人だと感じました。
普通、自分の考えを文章にするのに時間がかかるものですが、こちらからの質問に対しても即レスで回答が来ていました。
だがしかし、この能力がマイナスに働くこともあります。
というのも、頭が良い人は文章(長文)を読むことに抵抗がない方が多く、今回の方は仕事柄特にその傾向が強いです。
それ自体は大変素晴らしい能力ですが、
自分が文章を読むのに抵抗がないからこそ、情報を正しく載せようとするあまり説明書のような無味乾燥な文章になってしまいがちです。
当然ですが、説明書を読んで商品を買おうなんて人はほぼ思いません。
キングダムを読んでる人はたくさんいるけど、世界史の教科書を熟読できる人はほぼいません。
もちろん、
面接官は仕事なんだからちゃんと読むでしょ!
面白ければ良いってもんじゃないぞ!
と言いたい気持ちはわかる。すげーよく分かる…が、
残念ながら、肝心の面接官ですら応募書類を熟読してくれるわけではありません。
>>【悲報】面接官さん職務経歴書を見る時間たったの5分→5分あれば十分
そもそも、転職は自分を売り込むセールスの一環なわけですから。
職務経歴書は、自身の取り扱い説明書ではなく商品を売り込むためのパンフレットであるべきなのです。
書けば読んでもらえるは甘え
僕自身、1万字を超える渾身の記事が全然読まれず、泣く泣く削除した経験を何度もしたことがあります。
逆に、1~2時間で書いた2,000文字程度の記事がめっちゃ読まれているのを知り、自分を見失いそうになったこともあります。
そういった悔しい思いをしながら、読者の興味を惹けるように何百記事も書いてきました。
そういった経験やノウハウを活かせているからこそ依頼を頂き続けることができ、これまでにたくさんの方の内定をサポートできたという自負があります。