今回の記事ではこのような悩みを解決していきます。
こんにちは!ALLOUT(Twitter@alllout_com)です。
昔、ドイツの将軍が
・ 有能な怠け者は指揮官に
・ 有能な働き者は参謀に
・ 無能な怠け者は兵士に
・ 無能な働き者は銃殺せよ
出典:ゼークトの組織論
こんな乱暴なことを言っていました。
実際社会人として働いてみると確かにそうだなと思うことは少なくありません。
特に一生懸命な働き者ではなく怠け者がリーダーとして抜擢されるというのも、正直者が馬鹿を見る現代社会を風刺していると言えます。
こういった現実があるからこそ、
いっそのこと怠け者になりたい
と密かに思う人は結構いますが…
今回は、
有能な怠け者になりたい人が、無能な働き者止まりになる理由
これについて語る。
・有能に思われなきゃというプレッシャーから開放される
・無能な働き者呼ばわりされなくなる
・仕事の不公平感が減る
有能な怠け者になりたい人は、無能な怠け者にすらなれない理由
無能な怠け者だとクビにされそうですが、
怠け者であっても有能であれば、楽も出来てギリギリクビにならなさそうに感じます。
それどころか、腐っても鯛という言葉があるように有能であれば怠けてても舐められないので、
楽もできるし、承認欲求も満たされるという一番おいしいポジションだと考える人は多いです。
だがしかし、
有能な怠け者は、本当においしいポジションなのか?
そもそも、有能な怠け者というのはなろうと思ってなれるものなのか?
をマジレスしていくッ!
① 日本の会社では有能な人より無能な怠け者の方が有利である
と思う人は多いです。
たしかに戦場だとみんな自分の身を守るのに精一杯なので、戦況によっては見捨てられるなんてこともあるでしょう。
だがしかし、日本の会社だとむしろ逆で、
日本の会社は無能な怠け者に対して異常に甘いです。
みなさんの職場でも出来る有能な人に仕事が集中して、
2~3人分の仕事をしている人の横で全然仕事しない人がいるなんてのはあるあるですよね。
それなら無能な怠け者をクビにして別の人を雇えばいいとなるわけですが、
アメリカの会社みたいに、無能と見なされればクビを切られる!なんてことはまずありません。
日本では終身雇用が崩壊したと言われていますが、今でも正社員のクビを簡単には切れません。
なんて言おうものなら、パワハラか不当解雇で訴えられます。
しかも、無能であっても給料も下げることは出来ません。
せいぜいボーナスの査定で数万円差がつくだけです。
となると、そのしわ寄せが仕事ができる有能な人に行き、
仕事を沢山こなしている人と無能な怠け者の給料がほとんど変わらないという状態になります。
つまり、日本社会では無能な怠け者ってのは銃殺されるどころかかなり優遇されているわけです。
>>不公平な仕事量の行き着く先は、精神を壊すか手を抜くかの2択である!
② 有能な怠け者は、結局有能な働き者にされてしまう
とお伝えしましたが、
それって有能な
【働き者】の話でしょ?
俺が目指してるのは有能な
【怠け者】だから!
と思う人もいるでしょう。
だがしかし、それは難しいと思います。
そもそも「有能な怠け者」ってのは言葉通りの意味ではなく
自分で動くのではなく、仕組みを作ったり、人を上手く使うという意味合いだったりしますが、
それって軍のトップの将軍、会社でいえば経営者じゃないと出来ないことですよね。
もちろん、世の中には仕組みを作ったり、分業化して仕事を効率化している人ってのはたくさんいらっしゃいますが、
会社員で有能な人ってのは基本的に有能な働き者です。
というか、有能な働き者にさせられてしまうと言ったほうが正しい言い方かもしれません。
仮にあなたが仕事を効率化して今までの半分の時間で仕事を終わらせられるようになったら、
浮いた半分の時間でまた別の仕事をさせられてしまいますw
その2倍の仕事を半分の時間で終わらせられるようになったら、さらに仕事を追加させられます。
こうなると元の4倍の仕事をさせられてしまい、有能な働き者に変貌します。
怠け者だろうが働き者だろうが有能さを知られてしまっては、
あなたの上官すなわち上司は
って絶対になりますよ。
だって部下のあなたをもっと働かせたら上司である自分が楽できるんだから。
ただ、その上司も楽になれば上司の上司からその分仕事を追加させられるのですが…
有能な怠け者になろうとするから、無能な働き者になってしまう
会社に都合よく使われること無く、有能なので下に見られることもなく存在感を示せてる感じが羨ましい
と思う気持ちはわかる。スゲーよく分かる。
だがしかし、
働き者としていいように使われたくないから、有能な怠け者になりたいというのは危険な発想です。
というのも
有能な働き者として自分が動くのを極力嫌い、あくまでも仕組み化やフローといったことにこだわるあまり、
本で読んだシリコンバレー式のマネジメントとかマッキンゼー式ロジックとか世間ですごいと言われているものを無理やり導入しようとしたり、
工数を気にするあまり必要な業務フローもすっ飛ばしたりして、かえって現場が混乱してしまいます。
本来、無能な怠け者として、最低限のことをやっておけばよかったものを
有能な怠け者という称号がほしいために、余計なことをして周りを混乱させるってのは、無能な働き者以外の何物でも有りません。
有能な人として存在感を示したいなら、有能な働きものを目指すべきだし、
逆に徹底的に楽をしたいってんなら、無能な怠け者として蔑まれる覚悟をもつ必要があります。
じゃあ、有能な怠け者になりたいって人が、恥も外聞も捨ててまで無能な怠け者を目指せるかとなるそうではないと思います。
どちらかと言うと、本来真面目に働いている人で、もっと楽に生きたいと考えているっていうパターンの人が大半ではないでしょうか?
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