内定!36歳妻子持ちで短期離職…他責思考な経理の退職理由を添削

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このブログでは>>退職理由の添削 を行っています。

ここでは今まで添削してきた職務経歴書のほんの一部を事例としてご紹介いたします。

他人の職務経歴書を見る機会は中々無いと思うので参考になるはずです。

今回は、

36歳妻子持ちなのに短期離職…他責思考な経理の転職理由を添削

目次

36歳妻子持ちなのに短期離職…他責思考な経理の転職理由を添削

さっそく今回の依頼主についてですが

・依頼主:36歳男性 既婚 妻子持ち

・前職を1年未満で関西の建設会社の経理職へ転職

・入社後数ヶ月で上司のパワハラ、非効率な業務に嫌気が差し転職したい

・前職に続き短期離職になるため、退職理由が他責になっているので何とかして欲しい

さっそく退職理由について見ていこう!

添削前の退職理由

実際どういう内容なのか聞いてみると

経理業務よりも現場作業員の応援業務がメインとなっており、現場作業を行う設備課への異動が検討(嘘)されているため

とのこと。

一見すると他責とは言えそれっぽい退職理由に見えますが、

この退職理由では、いちばん大事なことに答えていません。

というのも、この方の場合、前職から現職、現職から今回の転職と続けて1年未満の転職になります。

そうなると、

面接官

ウチでもすぐに辞めるのでは?

と聞いてきますし、実際に直近の面接で同じ事を聞かれたそうです。

その際には、

短期離職が続いていることは事実なので、そういう風に捉えられても仕方ありません。
御社では辞めないと信じてもらうしかありません。

と伝えたとのことでした。

これでは、

面接官

どうせ上司と反りが合わなくてすぐ辞めたんでしょ?

面接官

妻子持ちなのにすぐに辞めるって責任感がない人なのでは?

としか思われません。

当たり前ですが、会って間もない人間から「信じてくれ!」と言われて、ハイそうですかと信じられる人なんて居ません。

結果はもちろん不採用でした。

だからこそ、退職理由を見直そうにも

・上司と毎日顔を合わすのが嫌

・非効率な業務に嫌気が差した

といった他責の退職理由しか思いつかないとのことでした。

添削後の退職理由

手書きで出納帳つけたり、売掛金も帳簿を手書きしたりしていたため、
業務効率化やミスを減らす目的でエクセルにて出納帳を作成した際に、上司から激しく叱責されました。

これまでの業務効率化の経験で、今までのやり方を変えるのは面倒だから困るといった考えの人からの反発というのも時にはあったのですが、今回の場合は、そういったものとは違う印象を受けました。

そこで、色と調べていくと計上や修正の仕方がグレーな所が散見され、
やり方を変えると面倒だから困るのではなく、デジタル化をすると不都合なことがあるから困るのでは?という疑念が生じました。

前社に続けての短期離職によって印象は悪くなるかも知れませんし、現在より条件が悪くなるかも知れませんが、経理職として自分は間違ったことをしているのではないかという疑問を抱えながら仕事はしたくないですし、
もし「グレーなことなんて、他の会社でもやっていることだから」と自分を正当化して続けていった場合、将来自分が必ず後悔する日が来るだろうと考えたため、転職を決意いたしました。

添削するにあたって、非効率な業務に嫌気が差し転職したいって具体的にどういうこと?と聞くと、

いまだに手書きで出納帳つけたり、売掛金も帳簿を手書きしたりしていて、業務効率が悪く、エクセルで出納帳を作成したら怒られました。

ホームページすら無いアナログ建築会社ならともかく、HPで採用ページまで作り、転職サイトに求人広告を出すような会社が帳簿を手書きをしているのは不自然です。

今時個人事業主ですら会計ソフト使ってるで…

、エクセルで出納帳を作成しただけで怒るのはやり方を変えると大変だからではなく、デジタル化をすると不都合があるからとしか思えない。

正直、不正会計のニオイしかしない…

実際のところを聞いてみると、

限りなく黒に近いグレーだと思います…

とのこと。

今は良くてもある日突然、お上(国税)のさじ加減で不正扱いされるなんてことは報道でよく見聞きすると思います。

そして、一旦不正が明るみになると、

今まではOKだったのに…

私は関わっていません!

なんてことはこのご時世では通用しません。

当たり前ですが、短期離職を繰り返すマイナス印象より、違法行為に加担する方が社会的なダメージはデカいです。

そのため、今度は短期離職というリスクを取ってでも、経理職として再起不能になるリスクを回避したいという内容にしました。

マトモな会社は不正に関わっていた経理なんて雇わないですし、不正を見抜けないマヌケな経理なんて雇いたくないはずですからね。

むしろ、早期に察知できる方が経理として能力が高いとも言えるわけで、今回の1年未満の短期離職の正当性を訴えることにもなりますからね。

転職理由は他責か?自責か?は関係ない

他責の退職理由はダメで、

反省しているという素直な気持ちを伝えましょう!

というのが定説ですが、

色んな方の転職相談に乗っている身としては、

他責か?自責か?はあんまり関係ないです。

というのも、

上司と毎日顔を合わすのが嫌だったと他責にしようが、

上手く適応できなかったことを反省し、御社ではそういったことが無いように努めます!と自責にしようが、

面接官からすれば、

「ウチでもすぐに辞めるのでは?」

ということに代わりはないからです。

そのため転職理由はを考える際は、他責か自責かにこだわるのではなく、

いかに辞めないと思わせるかという視点が大切です。

今回の場合、不正を手伝うような真似はしたくないという、いわば会社を悪者にする全力の他責思考とも言えますが、

少なくとも、不正をやっていない会社であれば問題なく働き続けられるという説明にはなっていますので、バカ正直に上司が嫌で辞めたと伝えるより遥かにマシです。

追記:内定したってよ

その後、この依頼者の方から連絡があり、

なんと!書類選考を通過し、内定を獲得したとのことです。

退職理由について「その理由では仕方がない」と面接官も納得していた

とのことで、

まさに計画通りって感じです。

是非、新しい環境で活躍していただきたいと思います。

もしこの記事を読んだ人の中で、

どうしても転職したいけど、愚痴かおべんちゃらになってしまう…

退職理由に自信が無い…退職理由の添削に興味があるよって人は↓

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