このブログでは>>退職理由の添削 を行っています。
ここでは今まで添削してきた退職理由のほんの一部を事例としてご紹介いたします。
他人の退職理由を見る機会は中々無いと思うので参考になるはずです。
今回の添削依頼は、
会社を辞めたいが、特にやりたいことがない
かといって何個も退職理由を考えるのはしんどい、汎用性が高い退職理由を知りたい
→内定した例文
いついて解説していきます。
・今の退職理由だと…特定の職種だけでしか使えない
・特定の職種に絞り過ぎると転職の難易度が上がりそう
・かといって何個も退職理由を考えるのはしんどい
・汎用性が高い退職理由を知りたい
・何をしたいかではなくどうありたいのかが大事と言われてもよくわからない
という方にも参考になると思います。
【内定】初めての転職…やりたいこと無し→使い回せる退職理由の例文
さっそく今回の依頼主について、
・依頼主:女性 中小企業の総務職 20代中盤
・2年目の時にこのサイトを知り、しんどい時の励みにしているが限界が来た
・辞めたい気持ちが先行して退職を申し出済…
・初めての転職で正直これからどうしていけばいいのか分からない
とのことで、
実は職務経歴書を添削の際に
>>内定!22卒入社3年目女性、Z世代の中小企業総務の職務経歴書を添削
退職理由が思いつきません
成長とかポジティブなことを言わないといけないんですか?
違う…そうじゃない
という流れで、退職理由の相談も受けることになりました。
① 特にやりたいことが無いので退職理由、転職理由が思いつかない
さっそく退職理由について伺うと
・社員が少ない中小企業のため、村社会的なノリがある
・人事や総務、PC管理など広く浅くいろんな仕事をしているが、都合よく使われている感がある
・古参の経理が給与計算・社会保険を行っているので、続けても総務としてキャリアを積めない
・上司とそりが合わない
・同期が仲悪い、ギスギスしている
・給料が低い…年収200万円台
という感じでした。
さらに詳しくお話しした結果、
会社を辞めたいが、特にこれといってやりたいことがない
だから、退職理由を思いつかない
けど、成長したいとか嘘くさいポジティブ発言は絶対にバレる
という感じで先へ進めない状態になっていました。
② 添削後:やりたいことが無い→職種によって入れ替え可能な退職理由
添削した退職理由がこちらです。
現職にて制服及び備品管理発注業務、人事採用業務、設備管理、情報システム管理、各種助成金申請、ユースエール認定更新、健康診断申込手続き及び設営等の業務に従事して参りました。
既存の業務に加え、生産システムのインボイス及びクラウド化の導入の経験など
様々な業務を試行錯誤しながら行っていくことにやりがいを感じていたのですが、
現状としては経理(1名)が給与計算・社会保険に関する業務を担っており、
現在の会社では部署異動での対応が難しく、
・これからずっと今と同じ業務をやっていく可能性が高い
・部署異動での職種転換も難しい
といった理由から総務職としてのキャリア形成を考えた結果、転職を決意するようになりました。
みんな本音としては、今の仕事や会社に嫌気が差したから辞めるって場合がほとんどですが、
じゃあなぜ転職するのか、何の仕事がしたいのか、どうありたいのか、という理由を説明できないといけません。
そこで、これまでどんな業務をどれくらい割合で行っていたのかを聞いたところ、
・人事業務(採用・評価) 40%
・PC管理 30%
・総務業務 20%
・その他
ということで、
この方の場合、中途採用は上層部の人が行っている、給与社保は経理の人が一人で行っている。など、
今の会社ではどの分野であってもこれ以上業務を深めていく余地が無い、一通りの経験を積んで卒業する時期が来たから転職するという感じです。
転職の軸、趣旨としては、やりたいことに特にこだわりが無いみたいだったので
色々経験してきたが〇〇の分野をより深く追求したい
という感じで、
〇〇の部分に関しては、募集する職種(総務orPC管理・情シス系、人事など)で適宜入れ替えてもらう感じにしました。
若手だから仕事がつまらないのは当たり前…と言われないか?
今回の退職理由に対して
仕事が退屈なのは当たり前…と言われない?
そんなので退職するのは甘え!と思われそう
と言いたくなる気持ちはわかる。スゲーよくわかる。
実際今回の相談者様も練習で受けた会社の面接で将来どうなっていきたいか聞かれて、
長く続けるアピールのため「将来的にはリーダー的なポジションにも挑戦したい」という話と、「今だと上が詰まっていてやりたい仕事ができないから転職する」という話をしたそうです。
すると2年目だからまだ面白い仕事は回ってこないのが普通だから焦らないようにと言われ、その選考は不採用になったそうです。
もちろん、大きな会社であれば1年ごとに新卒が入社していくので、自分の順番が回ってくるまで続けていくというのも有効です。
ただ、今回の方は中小企業勤務で10年目の先輩が自分と同じレベルの仕事をしている、上の人が定年するまで10年以上あるといった状況であり、
それをよくいる焦ってる2年目として同じにカテゴライズするのはちょっとどうなのかと思うところがあります。
例えば、総部やっている人からすれば給与、社保のやったことがない10年目って、正直経験者とみなされないです。
そもそも、
うちの会社は仕事のやりがいもあって、これだけの待遇を用意していますよ!
と銘打って中途採用する時点で、業務内容や待遇をを改善したいという意見を頭ごなしに否定する資格はないはずです。
それに、その面接官が言ってることが全てではないので、必要以上に1人の面接官の言葉に囚われる必要はないと思います。
実際、この方は内定を獲ったので↓
退職理由を使い分けて内定しました。
後日この方から連絡があり、
なんと!IT企業のITサポートの職に内定したとのことです。
※もちろん、職務経歴書をにて仕事ぶりをアピールしていたのもあります。
>>内定!22卒入社3年目女性、Z世代の中小企業総務の職務経歴書を添削
やりたいことを決めるのは、君ではない
考えてみれば、
会社を辞めたいが、特にやりたいことがない
何をしたいのかと言われても正直困る
こういう人って結構多いです。
今回の相談者の方もそうで、
・総務
・人事
・ITサポート
これまでやってきた仕事の中から、これなら経験があって苦がなく出来る業務を選んで活動していました。
いわばやりたいことを消去法で見つけたという見方も出来ます。
そんなキラキラ要素が無い感じで大丈夫なのかと思うかもしれませんが、
そもそも、あなたの仕事を決めるのはあなたではなく応募先の企業です。
いくら自分がやりたいといっても応募先の企業が採用したいと思わなけれ、その仕事に就くことは出来ません。
今回の方も最初は、総務と人事で仕事を探していたのですが、せっかくPC管理(ヘルプデスク)の経験があるのであればITサポートの仕事をとかも探してみたら良いのではないかとお話しして、
ITサポートの職種を受けた結果、とんとん拍子に内定を獲得したのでそのまま転職活動を終了したという感じだったそうです。
このように意外なところに自分の需要があったりするので、あまり強引にやりたいことを決め打ちして自分の可能性を狭める必要はないと感じます。
それよりも色んな会社を受けてトライアンドエラーを繰り返していくことの方が重要です。
もしこの記事を読んだ人の中で、退職理由の添削に興味があるよって人は↓