あなたは、
【ゴールドラッシュ】をと言う言葉をご存知だろうか?
【ゴールドラッシュ】とは、
1848年ごろにアメリカ西部に、金脈を探し当てて一攫千金を狙う者が殺到したことである。
いわゆる西部劇の舞台であるが…
ある出来事に遭遇するまでは…
それは、令和の時代にとあるデパートの駐車場で起こったのである!
街中で【金貨】を拾った
デパート内の帰り駐車場に戻ってきたら
停めていたバイクの横に小銭入れが…
(落とし物か…来た時には無かったな)
(重いな!結構入ってるのか?)
一応中身をチラッと見ると
金色のコインが…何枚も…
(;゚д゚)ゴクリ…
以前に僕は財布を無くした経験があって、トイレに置き忘れてそのままTAKEOUTされてました。
クレジットカードとかキャッシュカードとか停止させるために、人生で一番電話をした日で、
「金は全部やるから財布は返してくれ」
と涙目になっていたのを覚えています。
しかし、帰ってくることはありませんでした。
こんな経験をした人って多いはずです。
ですので百貨店の従業員に
落とし物でっせ!と声を掛けたら
その従業員も持つや否や
一応ね!中身見てみましょう!(お前も興味津々かい!w)
「これ金貨じゃないですか?」
「丁寧に一つ一つ袋に入ってるし…」
「金って金属の中でも重いんですよね」
(ごめん、金貨もったことないから、わからん)
「丸コインだけじゃなくてこんなのもありますよ」
※イメージ(流石に店員の前で他人の落とし物の写真を撮るわけにはいかない。)
こんな感じで、高級品を扱う百貨店の人が言うと説得力が高まります。
しかし、
百貨店の中で拾ったものだから、百貨店で処理するだろうし、
あとはこの従業員に
渡してさっさと帰ろうとしたのですが
「一応、お名前と連絡先を教えて下さい」
と言われ、伝えてさっさと帰りました。
そしたら、
その百貨店の落とし物センターから
「金品みたいなので警察に届けます。」
「拾い主の権利とかの話とかもあるので、警察に連絡先を伝えても良いですか?」
と、電話がありました。
(え?百貨店の落とし物センターで預かるんじゃなくて警察?)
と思いつつOKですと伝えました。
すると警察から電話が掛かってきて、
・見つかった時に1割もらえる的な権利
・3ヶ月見つからなかった場合、僕のモノになる権利
はどうしますか?と聞かれ
もちろん即答で権利が欲しいと回答w
(だって無職だったし)
百貨店で拾ったのに俺にも権利あるんだ!意外だな!
と思いました。
人は、希望があるから生きていける
警察から電話があり、警察署で手続きしないといけないのでいつ来れますか?
と聞かれました。
最初はテキトーに月曜の昼過ぎくらいでお願いします。(金曜に拾った)
と言いましたが…
(どのくらい入っていたっけ?)
(やべぇ、もっとちゃんと見ておくべきだった!)
あまりに気になって仕方が無くなったので
警察署にかけなおして
すいません。やっぱり明日の朝イチでも良いですか?
と変更!
気になりだすとダメなタイプですw
その後散髪にいったのですが
席に座って待っている時も
集中して、金の相場や金貨の画像をGoogleで検索していました。
1g5000円以上だと…? あれ50~60gはあったよな?
と謝礼金を想像し、ニヤニヤが止まりませんでした。
実はその時、隣の子供の足が何回かぶつかってたらしく、
親御さんに「すいません。ウチの子供が…」と話しかけられたのですが…
親御さんに 話しかけられるまで、一切蹴られていたことに気づきませんでした。
スマホをガン見して微動だにせずニヤニヤしていたので、さぞ不気味だったことでしょう!
そして、警察に手続きして
金地金と言う言葉は普段はあまり見かけませんが、簡単に言えば金塊のことです。
1g 5,500円くらいです。(2019年9月)
1日経っているのに、未だに落とし主が現れず…
謎は深まるばかり…
っていうか
これ俺のモノになるんちゃうん?という捕らぬ狸の皮算用
が始まりました。
何枚入っていたか正確には覚えてないが、
10g 1枚 + 2g 1枚が4セット
って書いてるから
48g 25~26万くらいじゃね?
神はいた、と本気で思いました。
というのも、
転職活動を2019年の1月くらいから始めて、順調に選考が進み
3月に第一志望の会社の最終面接の受け手応えもばっちりで、
転職活動は、3月に終わるつもり満載だったのですが、
第一希望の会社に落ちました…
詳しい内容についてはこちらの記事で解説しています。
そこから転職活動が長期化して、減っていったお金がちょうど25万くらい
そろそろ貯金が…と思いつつ
「あと何か月この生活を続けることが出来るのか?」
と計算し始めまたりしていました。
そんな中、
これまで失ったお金=25万が戻ってくるかもしれないとなって
神はいた、と本気で思いったのです。
ちなみに、
最高にハイな気分になったのでこんなに運動をしました。
1200キロカロリーって、
体重60kgの人がハーフマラソンした時と同じ消費カロリーです。
どん底だった人間の運動量ではありません。
まだ自分のものになったわけじゃないのに、
捕らぬ狸の皮算用だと馬鹿にされそうですが、
もし、第一志望から不採用にあったり、会社をクビになったりした時、
起きてしまったことを後悔するのは無駄!気持ち切り替えていこう!
と言われただけで、
ハイそうですかと、簡単に気持ちを切り替えられたら誰も苦労はしませんよね。
しかし、
たとえ捕らぬ狸の皮算用だったとしても、
希望があるから動き出すことが出来るわけです。
見返りを求めた瞬間に善意じゃなくなる
そんなこんなで、
捕らぬ狸の皮算用の日々を続けていたのですが、
落とし物を拾ってから1週間後、警察から着信が…
恐る恐る出ると
金貨の落し主が現れた!
とのことで、そりゃそうだよね!
そして、
「落とし主にお礼の連絡をするように伝えています。」
「もうちょっとしたら落とし主から連絡があると思います。」
「謝礼金とかあとのことは当人同士で話し合って決めて下さい。」
ここから先については、警察はノータッチということです。
しかし、その日に電話が鳴ることはありませんでした…
そして、
次の日も、その次の日も…
なんか…おかしくね?と思って、
何気にGoogleで
と入力したら、
今どき、落とし物を届けてもらってもお礼なんてしない
という驚愕の事実を知る。
・電話をすれば携帯番号を知られてしまう。(公衆電話や警察署の電話を借りれば良いのでは?)
・ぶっちゃけ、謝礼金を払うのが惜しくなった
・シンプルに、お礼の電話するのすらめんどくさい
といった理由からだそうです。
このご時世、何十万円もする金貨が落ちていたら、ネコババされて秒で換金されてしまうでしょう!
ただ僕は、財布を無くした経験があったので、ネコババせずにちゃんと届けたわけですが、
自分は拾って貰っておいて法律で定められている謝礼金を払わないってのは、
ネコババしているのと一緒ではないのか?
まるで亀を助けたのに、老人にさせられた浦島太郎のような気分です。
こんな連中が居るから、落とし物が返ってこないんだよ!
一瞬こうなりましたが、
そもそも、落とし物を拾って届けたのは善意からきた行動かもしれませんが、
落とし物の権利が欲しいって言ったのは自分の都合。
手続きとか面倒くさいから要らないですっていう事も出来たわけです。
たしかに、良いことをして、感謝されるってのは嬉しいものです。
しかし
見返りを求めた途端、善意は善意でなくなる。
これは、落とし物に限った話ではありません。
たとえば、
「友人の結婚式に参加したのに、私の結婚式には出てくれなかった」
「人としてあり得ない!ご祝儀返して欲しい!」
なんてのは良く聞く話です。
しかし、出席すると決めたのは自分です。
そもそも、
「出席する代わりに私の結婚式にも来てくれるよね?」と思うくらいなら、出席しなくて良いんですよ。
逆に、
出席するのなら自分の時になったら絶対来てもらおうと、見返りを求めてはいけないんです。
善意というのは尊いものですが、人間見返りを求めてしまうものです。
善意の見返りを求めるのは、精神衛生上良くない
ってのが一番の学びです。
※追記
数日後、落し主から電話がありました。
そして、
お礼を頂きました。
ぶっちゃけ1000円くらいだろと期待していなかったのですが…
1割って考えると30万円の価値があったのか…
色んな意味で得るものがあり、
こんなに感情の高低差がある出来事は珍しかったです。
人の善意につけこんで仕事を押し付けてくるヤツへの対処法⇓