「MOSの資格って転職に有利になるの?」
「MOSの資格って転職に役に立たないって本当?」
「そんなことはない!MOSは立派なスキル…なはず」
今回の記事ではこのような悩みを解決していきます。
こんにちは!ALLOUT(自己紹介)です。
MOS
(Microsoft Office Specialist マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、
Word、Excel、PowerPoint、outlook、Access
など「マイクロソフトOffice(オフィス)」の各ソフトの操作スキルを証明する民間資格
就職活動や転職活動で、どの会社でもパソコンを使わない仕事は無いから汎用性があると思って、
天下のマイクロソフトの公認の資格であるMOSを取得してスキルをアピールしようと考える人は非常に多いです。
しかし、せっかくMOSを取得しても思ったよりアピール材料にならず転職活動で苦戦している人は少なくありません。
僕自身、いろんな方の転職相談や応募書類の添削をしているのですが、
MOS取ろうと思うんですけど、転職に有利になりますか?
MOSを履歴書に載せるのは恥ずかしいことですか?
といった相談をよく寄せられます。
そういった立場から言えることは、
MOS資格を履歴書に書くのは別に恥ずかしいことではない
だがしかし、
・MOS資格=転職に有利になるのは幻想
・職務経歴書にも書くと恥ずかしいどころか即不採用
今回はこの理由について語る!
・資格取得のために高い検定料を払わずに済む
・MOS資格を取ってしまったことを後悔せずに済む
・転職活動が長期化するリスクを減らせる
MOS資格を履歴書だけでなく、職務経歴書に書くと恥ずかしいどころか即不採用になる理由
MOS資格を履歴書に書くのは別に恥ずかしいことではありません。
だがしかし、職務経歴書にもわざわざ記載するのは恥ずかしいを通り越して不採用になるレベルです。
僕自身、いろんな方の転職相談や応募書類の添削をしているのですが、
転職活動が上手くいかないという方には、
職務経歴書に
【資格、スキル】
・Microsoft Office Specialist2016
・普通自動車運転免許証
・ITパスポート
こういった記載をしているという共通点があります。
当然ですが、こういった資格やスキルの箇条書きにスペースを使ってしまえば、自己PRや職務内容の部分が少なくなります。
資格を箇条書きで記載しスペース稼ぎして、
自己PRや職務内容など面倒な所を減らそうとしているのは見るとすぐにわかります。
色んな応募者の職務経歴書を見比べることが出来る採用担当者であれば尚更で、
この人手を抜いてる…
こういう人は仕事も手を抜くだろうから別の人にしよう
こうなってしまうの自然なことです。
MOS資格を履歴書に書くことは恥ずかしいことではありません。
だがしかし、
MOS資格を手抜きの道具にするのは恥ずかしいことです。
そもそも、履歴書にも書いてあることをわざわざ職務経歴書に記載する必要性がありません。
MOSを履歴書の資格欄に書くのが恥ずかしいと思われてるくらい役に立たない理由
MOS資格を履歴書に書くことは恥ずかしいことではないが、MOS資格を職務経歴書に書いてスペース稼ぎするの恥ずかしい
とお伝えしましたが、
何万円もかけて取得した資格が恥ずかしいって意味わかんない!
そんなことはない!MOSは立派なスキルだからアピールするべきなんだ!
と言いたくなる気持ちはわかります。
もちろん、MOS資格に全く価値が無いと言っているわけではありません。
ただ、資格ビジネスのマーケティングが凄すぎるがゆえに
MOS資格を持っていることアピールする=転職に有利になる
MOSは転職成功の万能薬
と思い込んでしまっている人が非常に多いです。
まずこの前提を見直してもらわないと解決しないのです。
① MOSを持っている→即戦力として期待!とはならない
MicrosoftOfficeは多くの会社で使われるので、
MOSを取得していれば幅広いOfficeの基礎スキルを身につけることが出来る
というのが資格スクールのセールストークですが、
しかし、今や小学校からタブレットを使う時代です。
なのに社会人で、
「Word-ワード」「Excel-エクセル」「PowerPoint-パワーポイント」
などのソフトの基本操作ができない人なんていますかね?
PCの基本操作が出来ない人なんてとか古代から蘇った原始人くらいなものです。
それなのに転職が難しいからといって、頑張ってMOSの資格を取得しました!と言われたところで、
私は原始人じゃありません!とアピールにしかなりません。
MOSを持ってるだと!?即戦力として期待できるぞ!
とは絶対なりません。
こんなこと言うと、
そんなことはない!MOSは立派なPCスキルなの!
と反論したくなる人もいるでしょう。
じゃあ、MOSを取得したからといって、VBA(マクロを組み上げる等)が出来るかと言われれば、
そういった高レベルのことは出来ません。
※MOSの上位資格にVBAエキスパートというのもあり、これも高額ですw
あくまでMOSは基礎的なスキルなんで、水戸黄門の印籠のように効力を発揮するものではないのです。
PCスキルをアピールすれば
未経験でも事務職になれるはずだと思いMOSや訳の分からんパソコン検定の資格を取得したがる人は多いです
ただ、過去に事務職を経験した人間から言わせると
事務職って高いパソコンスキルなんて必要ありませんよ
だから、
PCスキルをアピールするだけでは採用されない— ALLOUT@営業職からの脱出 (@alllout_com) June 29, 2020
③ 受験料が馬鹿高い。更新費用も馬鹿高い
MOS(Microsoft Office Specialist マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、
Word、Excel、PowerPoint、outlook、Access
各ソフトごとに検定試験があります。
仮にWord、Excel、PowerPoint、outlook、Accessの5つ全てを取得しようとすると
受験料だけで5万円以上掛かります。
さらに対策講座を受講するとなると、
トータルで13万円以上掛かります。
さらにこれで終わりではありません。
MicrosoftOfficeのソフトは
2010→2013→2016→2019
という風にバージョンアップしていきます。
過去にMOSを取得したとしても、
MOS 2003を取得しています。とアピールしたところで、
古すぎて今PCスキルがあるという保証はありませんので、アピールになりません。
今現在はOffice2019が最新ですが、数年も経てばその資格の価値は劣化していくのです。
ですので、MOSの資格でアピールをしようとすると
こうしたバージョンアップの度に
高額な受験料や講座代を支払って、試験を受け続ける必要がありますが、そこまで大金を払う必要性は感じません。
数年実務を経験していたら、そちらの方が価値がありますからね。
そのため、こういう事情を知っている人からすると、
履歴書で書いているのに職務経歴書にも書いてやたらとMOS持ってます!とアピールされると
この人、騙されやすい人なのかな?大事な仕事とかお金とか任せられるのか?
と思う人だっています。
③ MOSを取得しなくても履歴書でPCスキルをアピールすることは可能
これだけPCが普及した時代にぶっちゃけMOSを取得しようと考える人で、PCを全く分からないって人はほとんどいません。
どちらかと言うと
WordやExcel、PowerPointなど基本的なことは出来るけど、
それを証明するものが無いので、履歴書に基本操作ができると証明するためにMOSの資格を取得しようと考える人は多いのではないでしょうか?
しかし、
そもそもスキルがあるのならMOSをわざわざ取得する必要はありません。
PCスキルをピールするなら、
図表作成・案内状、社内文書の作成
Excel:四則演算・ピボットテーブル・関数を使った表やグラフ、統計の作成
PowerPoint:アニメーション等を挿入したプレゼンテーション・会議資料の作成
って感じで履歴書に書けばいいのです。
仮にピボットテーブルやVLOOKUPが分からなくても
入社するまでに参考書を買ったりして一通り勉強すればいいですし、
仕事で必要になった時に手元にある参考書使ったり、ググりながら覚えていけば良い。
そっちの方が間違いなく実践的に使えて記憶にも定着します。
逆を言えばMOSの資格なんてその程度のものなんですよね。
どうしてもPCスキルをアピールしたくてたまらないのであれば
履歴書そのものをPC作ればいい
MOS取得って記載してるのに、履歴書は手書き人って結構多いです。
PCスキルの説得力がありません。
>>履歴書の手書きはくだらないので、PC作成したら転職が成功した話
MOS資格を取得するより職務経歴書を完成させる方が転職に有利
MOS資格について要るだろ派と要らない派で。
それぞれ言い分もあるでしょうが、MOSはぶっちゃけ金さえ払えば取得できる資格です。
僕はこれまで転職やキャリアについて面談などで、
MOSに限らず、日商PC検定、ITパスポートなどPCスキルの資格取得を頑張って転職を成功させたいという人達をたくさん見てきましたが、
なんでその資格を取るのかって聞いても、
「◯◯の仕事をするのに必要になるから」
って明確な答えが返ってくる人は、10人に1人もいませんでした。
どうもこういうPCスキル系の資格を取りたがる人って資格を取って転職を有利にしたいけど、
弁護士や、税理士、公認会計士、社労士みたいな
1000時間以上の猛勉強が必要な難しい資格は嫌だ
ってのが根底にあります。
難関資格に比べて、PCスキル系の資格はどう考えても簡単です。
PCスキルだと手っ取り早く汎用性もあるからという理由で資格を取る人がほとんどです。
その中でもMOSは世界的に有名なマイクロソフト社が公認している資格ということもあって、PCスキル系の資格の中でも特に人気です。
しかし、大金を払って数カ月も勉強する価値はMOSにはあるとは思えません。
資格を取らないより取った方が良いじゃないかという気持ちはわからなくもないですが、
せっかくMOSを取得しても、思ったよりアピール材料にならず転職活動で苦戦している人は少なくありません。
そんなことに時間や労力やお金を使うより、
職務経歴書の完成度を高めて自分の実績や経験を魅力的に語れるように時間と労力を使った方が、はるかに良い転職が出来るはずです。
というのも僕自身、いろんな方の転職相談や応募書類の添削をしているのですが、
それなりのキャリアの方でもテキトーな書類の人が結構多いです。
僕は以前に人事(採用担当)の人の職務経歴書を添削したことがありますが、
面接官をやっていた人ですら、この程度?と驚愕した経験があります。
>>無職から内定へ!同志社大卒・第二新卒の人事女性の職務経歴書を添削
そのため、今のうちから準備を進めておくことで、いざ転職するとなった場合は有利に進めることができます。
ちなみに応募書類を作る際に、これまで僕が添削した職務経歴書を参考にしていただいても構いませんし、
これまでの職務経歴書の添削のノウハウをまとめたものをnoteにしたものもありますので、そちらも使って頂ければ、よりよい応募書類が作れるはずです。
詳しい内容は下のリンクから↓