・正直、転職活動1社目で決まるとは思わなかった
・逆にこんなに早く決まると心配になる
・転職して「こんなはずじゃなかった」も嫌だし、「あの時転職しておけば良かった…」も嫌
今回の記事ではこのような悩みを解決していきます。
こんにちは!ALLOUT(自己紹介)です。
転職活動はつらく厳しいものですので、転職活動1社目であっさり決まるならそれに越したことはないと思うかもしれません。
だがしかし、実際にあっさり決まるとそれはそれで不安です。
僕自身も人生初の転職活動1社目であっさり内定が決まり
転職活動ってこんなもんなのか?
何か間違っている気がする…
と困惑したもで、結局その会社に行くことはありませんでした。
今では >>転職相談 をさせて頂いている身ですが、
この内定、承諾しても大丈夫ですか?
転職エージェントにこれから先内定を貰える保証はないって入社を迫られた
といった内容の相談を結構頂いております。
そんな立場から言えることは、
・転職活動1社目であっさり決まるなら、もっと良い会社へ転職出来る人がほとんど
・あっさり決まった内定を承諾した方が良いか?と相談してきた人に俺が伝えていること
・実際に転職活動1社目であっさり決まって内定承諾した人、辞退した人の体験談
・今の会社がブラック企業なら、あっさり決まっても内定承諾するのはアリ
・ 面接が1回しかない会社は要注意
・内定承諾の期限が短い、延期してくれない会社には転職してはいけない
・土日や定時後にその会社に行って明かりや人の出入りをチェックすべし
結論:転職活動1社目であっさり決まるなら、もっと良い会社へ転職出来る人がほとんど
いきなり身もふたもない話ですが、
転職活動1社目であっさり決まった人は、安易にその内定を承諾しない方が良いです。
というのも、
転職活動を続けていけばその内定先よりももっと良いところに行ける可能性が高いからです。
1社目であっさり内定が決まる理由として
①「人柄、能力、経験を評価された」といったポジティブな要因と
②「人がすぐ辞めるようなブラック企業」といったネガティブな要因があります。
仮にポジティブな要因で内定を獲れたとしたら、再現性があるので続けていけば内定を貰えるでしょうし、ネガティブな要因であればそんな会社には転職してはいけません。
僕は人生初の転職活動1社目であっさり内定が決まりましたが、
それは転職エージェントの紹介求人で、内定を獲得した途端、担当のキャリアアドバイザーから、
せっかく得た内定を捨てるんですか?
続けても次に内定がもらえる保証はないですよ!
などなど僕の不安を煽り入社するように迫られて困った経験があります。
僕のように直接言われてなくても、内定を持つことでこのような不安を感じている人も少なくないと思います。
だがしかし、
僕はこれまで様々な年代、職種の方の転職活動をサポートさせて頂きましたが、
最初の方は内定獲れていたけど、だんだん取れなくなっていったという人を見たことがありません。
転職活動1社目、始めたての頃ってのは、いわばLv1の初期状態です。
自己分析や会社選び、面接対策とが十分に済んでいるとは思えません。
日常的に転職に触れている僕ですら、いきなり第一志望の会社を受けて内定を取れと言われたら無理ゲーです。数社くらい応募して選考を受けて勘を取り戻してから臨みます。
他の人も同様で、転職活動ではいろんな会社に応募し、選考を受けていくことによって
・自己分析
・会社選び
・応募書類
・面接対策
こういった要素が強化されて転職活動の精度を上がっていくと思います。
当然、初期の状態とは違い、持ち駒や内定の質も上がってくるはずです。
転職活動始めたての状態ですら評価され内定を獲得できるような転職強者はもっと良い会社を狙えるわけです。
もし、あっさり決まったもののブラック企業からの内定だったとしても、
内定を1つ取ったことをきっかけに
本当に他の会社で通用するのかな…?
となってた人が、
強靭!無敵!最強!
と自信がついて、転職活動に対して前向きになることはよくあります。
蚊トンボを獅子に変える、内定とはそういうものだ
だんだんと持ち駒の質が改善され、次第に内定取れていくっていうのが多いです。
そもそも、完全にその会社でしかできない仕事ってないですし、似たような職種、似たような業態ってのは必ずあります。
当然、求めるスキル経験、近いわけですから。
仮にあっさり決まったのがポジティブな要因であってもネガティブな要因であっても、
転職活動を続けていけばその内定先よりももっと良いところに行ける可能性が高いわけです。
そして何より、
色んな会社の選考を経験してきたからこそ、獲得した内定への納得感も高くなると思います。
もし転職先で多少、大変なことがあった時に、
「転職活動で大変だったあの頃よりマシ」という精神で乗り越えられたりするものです。
転職活動1社目であっさり決まると不安…と相談してきた人に俺が伝えていること
転職活動を続けていけばその内定先よりももっと良いところに行ける可能性が高い
といっても、
内定承諾を悩んでいるということは、少なからず魅力を感じているからであって、
将来「あの時転職しておけば良かった…」と後悔はしたくないものです。
そこで、転職活動1社目であっさり決まると不安…と相談してきた人に自分が普段伝えていることを解説します。
① 今の会社がブラック企業なら、あっさり決まっても内定承諾するのはアリ
人が転職するのは基本的に今の職場に不満があるからでありますが、
中には、週一休みとか月40時間以上の残業とか、
人一倍仕事しているのに年収200万円台という仕事も沢山あります。
そういった仕事をしている人の場合、
あっさり決まっても内定承諾するのはアリだと思います。
というのも、
・給料が低い、上がらない
・休みが少ない、休日出勤もある
・ノルマがキツイ、自腹購入もある
・上司がパワハラ、人間関係が悪い
といったいわゆるブラック企業で、
現状が最悪であれば、改善する余地しかないからです。
② 面接が1回の会社は要注意
今の会社がブラック企業なら、あっさり決まっても内定承諾するのはアリ
とはいっても、
少なくとも以前の職場と同等かそれ以上のブラック企業であれば、転職する意味がありません。
こういった会社を避ける上で、
面接が1回の会社は要注意です。
というのも、
企業側からすれば一度雇ってしまえば解雇することは出来ないので、複数回面接してふるいにかけるなど応募者を厳選したいはずです。
にもかかわらず、面接を1回しか実施しないということは
・ふるいにかけるほどの応募者が集まらない
・どうせすぐ辞めるから1回で済ませたい
といったレベルの低い会社ということになります。
僕自身も人生初の転職活動1社目の会社では、面接1回であっさり内定が決まり困惑しました。
厳密にいうと、もともとは面接2回の予定でしたが、最初の面接1回だけで内定が出ました。
正直、内定を獲得して調子に乗っていたというのもあるので、
俺ならもっと良いところ行けるやろ!
と辞退しました。
後から分かったことなのですが、その会社はしょっちゅう求人を出していました。
面接は準備も大変ですし、緊張もします。
出来ることならさっさと終わらせてしまいたいって気持ちはわかりますが、その代償はかなり大きいです。
>>面接1回だけで内定は怪しい?→ホワイト企業はそんなに甘くない
③ 内定承諾の期限が1週間…延期してもらえない会社には転職するな
内定承諾の期限が1週間と極端に短かったり、
内定承諾の期限延期してもらえない会社は要注意です。
一般的に内定承諾の期限は3週間~1ヶ月程度とされており、どんなに短くても2週間です。
他に受けている会社との兼ね合いだけでなく、
一応聞きますが部署異動とか出来ます?
本社の〇〇部に空きあるぞ
辞令が確約されるまで保留にしたい…
このように現職での交渉もありますし、結果的に現職に残るので辞退するなんてのは良くある話です。
2週間でも短いので延長したいくらいなのに、1週間で結論を出せというのはかなり無理ゲーです。
採用企業も馬鹿じゃないから、
どんなに第一志望ですと言ったところで、他の会社を受けていることくらいわかっていますし、
他所の会社へ行かれたり、辞退して現職にとどまられたくない。
だからこそ、内定承諾の期限を短くして、
ここを逃したら後が無い、他の人に取られてしまうと契約を急かす昔の悪徳不動産屋みたいな手口を使ってくるわけですが、
そんな会社には入社しない方が良いです。
そんな会社が引く手あまたなわけないだろ…
④ 他の持ち駒、書類選考通過率が良いのであれば内定辞退して続けた方が良い
内定を承諾するかどうかを考える上で、他の持ち駒と比較することは重要です。
次最終面接を控えている会社があれば、そちらの合否が出るまで内定承諾の期限を延ばすように交渉するべきです。
ただ、転職活動を始めたばかりであっさり内定が決まる方には、そこまで持ち駒が無いかもしれません。
前述したように、転職活動1社目であっさり決まる人ってのは他の会社からも内定を獲得できる可能性が高いです。
そのため、現状他に持ち駒が無い人であっても、内定承諾までの期間を引き延ばして、他の会社に応募するべきです。
書類選考くらいであれば1週間もあれば合否は出ます。
仮に複数の内定を比較できる状況でないとしても、
書類選考や面接の進み具合だったり、他の会社の面接に行ってみて話聞いてみたりと比較検討した結果、
このまま続けてたらもっと良いところに行けそうだな
色々比べた結果、最初の会社が一番条件いいな
結局、今の会社が一番マシかもしれいない
こういった感じで人それぞれ状況は様々でしょうが、内定を承諾するのか、辞退するのかどちらにせよ。
最後の最後まで比較検討することで、悔いのない選択ができると思います。
>>転職の書類選考が通らない30代を何度も救ってきた俺が伝えたいこと
⑤ 土日や定時後に内定した会社に行って明かりや人の出入りをチェックせよ!
転職活動を始めてあっさり内定が決まって不安に思っているのであれば、
・就業時間後、夜の8時とか9時とかに会社の近くに行ってオフィスの電気がついていないか、
・土日に行って自家用車が止まっていないか、人の出入りはないか
といったことをチェックしておくことをお勧めします。
もちろん、時期によっては残業が多かったり、休日に出勤することもありますが、
毎年〇月~〇月は繁忙期のため残業が多くなります。
繁忙期は休日出勤をして頂くこともありますが、必ず代休を取得
といった説明があるはずです。
もし事前にそういった説明が無ければ、
入社した後に
面接の時と話が違う!
と転職したことを後悔することになるかもしれません。
仮に、自分の希望に100%添わなかったとしても
・終業後1時間後には帰宅しているようなら許容範囲
・繁忙期以外は、早く帰れるならそれでいい
など、許容範囲内であれば内定を承諾するなんて人もいるでしょう。
人それぞれ基準はあると思いますが、
少なくともきちんと知った上で内定を承諾するのと、そうでなく内定を承諾するのでは、天と地ほどの差があります。
遠い所だとお金がもったいないと感じるかもしれませんが、チェックを怠って入社した後に後悔しても遅いです。
買い物に行くついでや友人と食事行くついででもいいので必ずやりましょう。
実際にあっさり決まって内定承諾した人、辞退した人の体験談
転職活動を続けていけばその内定先よりももっと良いところに行ける可能性が高い
といっても人それぞれ置かれている状況や立場も違います。
そこで、実際に転職活動始めたてであっさり決まって内定承諾した人、辞退した人の体験談をご紹介します。
① 今の職場の人間関係が嫌→商社の内定を承諾した32歳女性
名前:ナナバ 32歳女性
今の職場の人間関係が悪すぎて転職活動を始めました。
幸いある商社で今と同じ職種であっさり内定が決まりましたが、自己分析とかもそこまでやってないし、色んな会社と見比べたわけでもないですし…
このままで承諾しても良いのかな…と悩んでます。
このような相談を頂きました。
内定について詳しく伺ってみると
企業の規模や年収など少なくとも条件面では今の会社より良いと感じました。
ただ、この人だともっと良いところに行けるポテンシャルはあると感じたので、
今現在、働いていて収入があるのであれば、今回の内定を蹴ってでも転職活動を続けた方が良いのではないかと思いました。
だがしかし、今の職場の人間関係が想像以上に悪く、
本人に言わせると
これ以上続けていたら心の病気に…
一刻も早く逃げ出したい…
という状態とのことでした。
正直このように追い詰められているような状態であれば、
無理して今の職場に残って転職活動しようにも、先に限界を迎えて心身を壊してしまうのが先だと思いました。
そもそも、そういった状態であれば、次の仕事が決まっていなくても辞めるべきです。
ましてや内定が既にあるのであれば、その内定を承諾して転職した方がマシです。
もし新しい会社がアカンかった場合は、その時に転職活動するなり辞めるなりすればいいだけですからね。
中には
短期離職になるかも…
と不安になるという意見もありますが、心身を壊すより遥かにマシですし、
再度転職する時には
入社前と話が違ったので、本来の目的を果たすために転職活動を再開しております。
といった退職理由などでいくらでもカバーできます。
結果的にこの女性はあっさり決まった内定を承諾し、今でも元気に働いているそうです。
② 新卒1年未満の短期離職、無職なのに内定を蹴った23歳女性
名前:ミケ 23歳女性
今年、新卒入社したのですが、体調を崩したことで5ヶ月で退職してしまい、営業事務を希望して転職活動中です。
とある会社の事務職に内定が決まったのですが…聞いていた話と条件が違うなど不信感があり辞退したいです。
短期離職していて現在無職というのもあり、選り好みできる立場ではないのは承知ですが…
このような相談を頂きました。
新卒1年未満の短期離職というと転職は結構厳しいため、この方がおっしゃる様に正直、求人選択の幅は狭まります。
ただ、詳しくお話を聞いてみると
実家暮らしであり家賃や水道光熱費の心配が無いとのことで、もしお金が足りなくなったらバイトしながらでも転職活動を続けることは可能とのこと。
そして何より、転職活動を続けた方が良いと思った一番の理由は
前向きであること、腐っていないということです。
短期離職とか負い目があるとどうしても暗くなったりするものですが、
この方は短期離職した事実は変えられない、自分でコントロールできることに集中しようという良い意味で割り切っている感じでした。
もちろん彼女自身は内心色んな不安があったと思いますが、
少なくとも人前で話すときにそういった負の感情を出すことなく、明るく振舞うこと、やるべきことをきちんとできる人だと考えました、
正直、このまま転職活動を続けていけばいずれ決まるなと思いましたし、内定があるからといって不信感があるところに入社してまた短期離職してしまっては元も子もありません。
結局、バイト先を見つけるより前に転職先が見つかったそうで、今も無事に働けているとのことです。
彼女のように実家暮らしではなくても、貯金とかそういった余力があるのであれば、内定があっさり決まったとしても、安易に飛びつく必要はありません。
無職といっても、転職活動期間中の数か月だけバイトすればいいわけですしね。
俺もセブンでバイトしていたぞ
実家暮らしであり家賃や水道光熱費の心配が無いとのことで、バイトしながらでも転職活動を続けることは可能です。
そのため、無職で短期離職したとはいえ内定があっさり決まったとしても、安易に飛びつく必要はありません。
③ 未経験職種に内定…だが部署異動で現職に残る選択をした27歳男性
名前:ライナー 27歳男性
現在、メーカーで営業職をしております。IT、web系での転職を考えており幸いにも未経験ながら内定を獲得出来たのですが、転職する旨を会社に伝えたところシステムIT部に空きがあり異動を打診されました。
転職先は未経験ゆえに年収が下がります。であれば辞退して異動に応じた方が良いのでしょうか?
IT、web系はキャリアチェンジしたい人に人気ですが、基本的に経験者じゃないと満足な年収はもらえないことが多いです。
今回の方もそうで、
一生懸命転職活動を頑張って未経験でも内定を獲得したものの、未経験ゆえに年収が100万円ほど下がるそうでした。
それでも2~3年は経験を積んでもっと年収のいい会社に転職していくってのがセオリーなのですが、
今回のケースの場合、システムIT部に異動すれば年収を下げることなくキャリアチェンジをすることが出来ます。
もちろん、営業手当が無くなるなど若干、年収は下がるでしょうし異動先の仕事と内定先の仕事内容、獲得できる経験が一緒なわけではないですが、少なくとも未経験ではなくなるはずです。
退職をダシに交渉することで多少会社と気まずくなるかもしれませんが、未経験職種に転職してこんなはずじゃなかったとなるよりマシです。
現職で年収はキープしつつ経験を積みながら転職先を探すというのもありですし、
何なら実際に業務に携わって思ってたのと違ったとなれば、また異動願い出すなり転職をすればいいわけです。
営業でキャリア形成したかったのですが異動で…
って言えばええんや!
もし可能であれば内定承諾をギリギリまで引き延ばして、異動の話が口約束にならないように何かしらのエビデンスを残しておくべきです。
その後、この男性は部署異動に応じ会社に残っています。
幸いにも新しい部署での仕事は合っていたみたいで、
営業の時と比べて残業もなく暇なのでITパスポートの資格を取りました。
と業務に対して前向きになっているとのことです。
もしどうしても不安なら俺が直接聞いてやるよ
僕の好きな漫画に
自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても結果は誰にもわからない‥‥
だからせいぜい悔いが残らない方を自分で選べ。
というセリフがあるのですが、これは転職でも言えることです。
たしかに、
転職活動1社目であっさり決まるなら、もっと良い会社へ転職出来る人がほとんどなので、内定承諾した方がいいと受けてもいいケースってのは少ないです。
とはいっても、
今の職場環境がどうしようもなく終わっているとか大企業のように部署異動できるような環境じゃないとか人それぞれ状況は様々ですので、一概に辞退するべきとは言えません。
ただ言えることは、内定を承諾するのか、辞退するのかどちらにせよ。
最後の最後まで比較検討することで、悔いのない選択ができると思います。
だがしかし、ここまでの読んで頂いた上でも、
何かを見落としている気がする
この決断で良いのだろうか?
という方もいらっしゃるかもしれません。
実際の相談でも、相談者自身では客観視できていると思っていても、
こちらから見ると早く転職活動を終わらせたいって気持ちが先行しているというのを感じ、
安易な内定承諾をやめるようお伝えしたところで事なきを得たというケースもあります。
その後、ちゃんとまともなところへ転職したで
もしどうしても自分では判断がつかないという人は相談して頂ければ、お力になれると思います。