「職務経歴書の経歴要約はいらない?」
「転職回数が多いからどうやって書けばいいかわからない」
「職務要約なんて2~3行くらいしか書くことがない」
今回はこのような悩みを解決します。
こんにちは!ALLOUT(自己紹介)です。
僕このブログを通して、職務経歴書の添削を行っています。
添削で、たくさんの方の職務経歴書を見て思うことは
冒頭の職務要約(経歴要約)が2~3行で終了していたり、
そもそも、職務要約が無かったりする人が意外と多いということです。
職務経歴の添削によって色んな方の内定をサポートしてきた立場から言えることは、
職務経歴書の職務要約はいらない!はありえない
そして、
職務要約の書き方を内定者の例文をもとに解説していく
・転職回数が多い時の職務要約の書き方がわかる
・書類選考の通過率が上がる
・面接も楽になる
職務経歴書の職務要約はいらない!はありえない理由
職務経歴書の職務要約は必要です
職務要約をわかりやすく書きましょう
といくら言ったところで、ハイそうですかとなるのであれば誰も苦労しません。
結局、納得する理由が無ければ、労力をかけて職務要約をきちんと仕上げようとはならないですよね。
①面接官は職務経歴書をちゃんと読む気が無い
まず、多くの人が採用面接官は職務経歴書をちゃんと読んでくれると勘違いしがちなのが、
採用面接官は職務経歴書をちゃんと読んでくれる=幻想です。
>>職務経歴書は必ず読んでもらえる♪は甘え、面接官は5分しか見ない
ちゃんとやれよ!
面接官って何様なの?
と言いたくなる気持ちはわかる。スゲーよくわかる。
当然ですが、応募をしているのはあなただけではありませんから、面接官の元にはたくさんの応募書類、職務経歴書が届きます。
仮に皆さんが面接官になったとして、限られた時間内で大量の応募書類を捌かないと行けない。とてもじゃないが全部熟読している時間は無い。
そうなれば、ささっと職務要約だけ読んで、良さそうであれば熟読するという感じでふるいにかけるはずです。
そして、もし職務要約が2~3行だったり、全く無ければ
これは読まなくていいヤツだ!次!
前の人の書類を重点的に見よう
となりますよね。
面接官といえど皆さんと同じ会社員なのですから、余計な仕事なんてしたくないんです。
② 職務要約を書けば、面接の自己紹介、自己PRが楽になる
職務要約があるのとないのでは書類選考の通過率が大きく変わるとお伝えしましたが、
きちんとした経歴要約があれば、面接での自己紹介や自己PRが楽になります。
なぜならば、職務要約というのは
・これまでの経験、実績、スキルなどをまとめてある
・口頭で話すと1分弱くらい
と、面接の自己紹介や自己PRで必要な要素を満たしているからです。
僕は面接で自己紹介や自己PRを求められた際に、職務経歴書の冒頭の職務要約を感りゃんく化して話したり、時にはそのまま話していました。
もしかしたら、
職務経歴書と同じことを言ってたら突っ込まれてしまうのでは?
と気にされる方もいるかも知れませんが、その心配は不要です。
僕はこれまで数回の転職活動を通して50社以上の面接を受け、自己紹介・自己PRは全てこの方法を採用してきましたが、
面接官から
職務要約をそのまま言っただけじゃん!失格!
と突っ込まれたことはただの一度もありません。
そもそも、職務経歴書の職務要約と面接で話している内容が違ったら、そちらの方が突っ込みどころ満載のはずです。
逆に言えば、適当な職務要約だと、自己紹介、自己PRも適当になってしまうというわけです。
俺の職務経歴書添削で実際に内定を取った人の職務要約の例文
職務要約が大事というのはわかったものの、
じゃあ職務要約って具体的にどうやって書いたらいいの?
2~3行で終わってしまう
という感じで書くことがなく困っている人も少なくないでしょう。
そんな人には
俺の添削で実際に内定を獲得した人の職務要約の例文
を参考にしてほしい。
営業職から大学職員に転職した俺の職務要約の例文
経歴要約
①◯年◯月に◯△株式会社に入社し、投資信託、保険等、様々な金融商品の個人営業に◯年間従事してきました。 その後、法人顧客への折衝や関連部署との折衝業務の経験を積むべく◯年◯月に□△株式会社へ転職。事業所向け〇△機器がメイン商材である企業を対象としたルート営業に◯年間従事してきました。
②その中で、3名分の業務を1人で行うためにワークフローの作成など社内整備の経験を通じ、一緒に働く人をサポートする、チームを運営していく仕事に興味を持つようになりました。
③また、社内外への折衝の中で、相手が不安に感じていることは何か?どのようにしたら協力してもらえるだろうか?等を把握するための傾聴の重要性を実感し、「国家資格 〇△」を取得いたしました
例文って言っても実はこれは僕が大学職員に転職した時の職務要約(経歴要約)ですがw
①では、これまでやってきた業務について解説しています。
職務要約で悩む方の多くの方は恐らくこの①のみになっているかと思われます。
②において何故営業職から事務職を希望するのかの理由を述べます。
③については未経験分野の転職のため、追加のアピールのつもりで入れています。
③のように職務だけでなく副業、留学の経験や資格取得の経験をアピールしたい人は職務要約ではなく経歴要約と書く方が良いかもしれません。
人事総務など分野にも使えますので、ノルマのある営業職から未経験の事務に転職したい人にもおすすめです。
新卒短期離職でWEBマーケティングに転職した人の職務要約の例文
■職務要約
①大学卒業後、学習塾「〇〇」を運営する株式会社〇△に入社。XX事業部に配属となり、◯◯校のスタッフとして小中学生の集団授業を担当してきました。
②教室運営の中で、生徒数が前年より大幅に減少した際に原因を分析し課題を洗い出し、生徒1人1人の習熟度やニーズを考え授業のクオリティの向上やアフターサポート、保護者への対応の充実化を図った結果、生徒数の増加に貢献した経験がございます。
③これまでの経験で対人折衝・顧客のニーズの分析・業務改善能力を身につけております
①についてはこれまでの仕事について
②では、WEB、IT領域に興味を持つきっかけとなった経験について述べています。
③については、志望するWEBマーケ領域でも活かせそうなスキルをアピールしています。
九州大学新卒→塾講師。就活失敗したエリートの職務経歴書を添削
経験4社。転職回数が多い購買職の職務要約、例文
■職務要約
①~を卒業後、株式会社〇〇に入社し主力製品である〇△の宣伝活動を行う営業職に就き入社1年目から目標を達成することができました。その後、様々な業界や職種を経験するため、派遣事務や歩合制営業などに従事し、20XX年X月に前職㈱〇〇に入社。
②主に購買や受発注業務を担当し、安定供給、高品質、安価の徹底し、これまでにXXX万円の費用削減を達成した他、業務改善により業務時間の短縮を実現してきました
①にて今までの仕事について述べ、
②では主な実績について述べています。
この方は転職回数こそ多いですが、購買業務から購買業務の転職のため、職務内容は短めとなっています。
>>内定!38歳既婚で1年以上無職…そんな夫の職務経歴書を添削した件
転職回数が多い、コールセンターからメールサポートに転職した人の職務要約
■経歴要約
①株式会社◯◯に入社し、製品の品質検査や工場内の装置の衛生管理、従業員への衛生教育、製品の異物混入などによるクレーム対応、細菌検査室の準備などに従事してきました。当時、外注していた細菌検査の内製化の準備の際、地元の商社の営業の方に協力を頂いたことをきっかけに、研究や実験の分野に従事している人のサポートをしたいという気持ちが芽生えました。
そして、△△株式会社に営業職として転職いたしました。そこでは、研究機関で働いている方を対象に、使用する機材や試薬・抗体・受託検査・試薬の営業などを約4年間取り組んで参りました。
その後に夫の転勤に伴い退職し、顧客対応する仕事でキャリアを積み重ねたいと考え、現職の病院向けのシステム販売を行う株式会社XXに入社し、テクニカルサポート部に配属されました。
③現職では、ユーザー様からの商品に対する悩みや要望を電話で対応する業務に取り組んでおりますが、営業職として多忙で時間が限られた相手に商談をしてきた経験や現職でトラブル早期解決のフローチャートを作るなど顧客対応における生産性を追求した経験から、メール等ITを駆使した顧客対応を行う仕事に就きたいという気持ち強くなり、今回転職を決意しました
①についてはこれまでの仕事について
②では、これまでに培ったスキルと転職する理由について述べています。
今考えるともっとコンパクトにできたかもしれませんが、
転職回数が多い、且つ未経験分野への転職となるとどうしても長くなります。
>>内定させてみた!コールセンターがきつい…クソ客との電話が嫌な人の職務経歴書
販売職から未経験のWebデザイナーへ転職した人の職務経歴書
■経歴要約
①〇〇メーカー △△△店に新卒入社で配属となり、〇年勤務。接客販売や電話対応、売場作成やPOP作成、棚卸業務などのアパレル販売職として、必要な基礎知識や業務を身につけました。
その後伸び悩むレディス部門の強化と人材育成を実現しました。
②顧客の導線を意識した売り場作成、POP作成やセールスノウハウをスタッフ共有することによって、売上アップやリピーターを獲得した経験から、売上・業績アップの仕組みを作るECサイト・Webサイト制作に興味を持ちました。
しかし前社では自社のECサイトを外注しており、運営に携わることができなかったため、転職を決意し、Webデザインの基礎知識を学ぶため職業訓練校を受講しております。
③これまでの接客・販売職で培った提案力、対人折衝能力、分析力を活かして、顧客の売上・業績向上に貢献するWeb制作ができるWebデザイナーになりたいと考えています。
①についてはこれまでの仕事について
②では、Webデザイン領域に転職する理由について述べています。
③については、志望するWEBデザイン領域でも活かせそうなスキルをアピールしています。
この方は職業訓練に通われているので経歴要約と記載しました。
>>祝内定!紳士服の販売職から未経験のWebデザイナーへの職務経歴書
経理職の職務要約の例文
①1社目の○○信販株式会社ではローン申込受付や事務作業、返済の催促などの顧客折衝を経験しました。
そういった業務の中でスタッフのサポートというやりがい感じたこと、キャリアの専門性を高めたいと考えたこと、お金を扱う業務に携わっていることもあり電子材料メーカーの経理職へ転職。
②子供が生まれてからは時短勤務で、その後はフルタイムに戻る予定でしたが、通勤時間が長く前倒しの時差出勤になりました。子供がまだ小さいことや通勤に割いている労力を仕事に充てて、もっと自分の仕事にしっかり向き合って打ち込みたいとの思いも強くなり転職を決意しました。
③経理業務においては、売掛金管理、入金消込を行っており、受注から請求までのプロセスは理解しておりますのです、即戦力として貢献できます。
信販会社で培った社内外への折衝経験と、前職での経理職経験を活かしながら新たな知識、スキルを身につけ貢献できる人材になりたいと思い応募いたしました
①についてはこれまでの仕事について
②では、転職する理由について
③については、経理職としてだけでなくこれまでに培ったスキルについて述べています。
>>経理女性の職務経歴書をたったの3日で完成させて内定を取らせてみた
しょぼい職務要約=しょぼい職務経歴書
職務要約については、
①どんな仕事をしてきた人なのか
②どういった成果を上げてきたのか
③どういったスキル、能力が活かせるのか
④未経験の転職であれば転職理由も含める
⑤経歴要約か職務要約か迷ったら経歴要約と書いた方が無難
⑥ボリュームはMAXで1ページ1/3程度まで
この辺が網羅できていれば問題ないかなと思います。
僕はこれまでの数多くの方の職務経歴書の添削を行ってきましたが、
職務要約が不十分だけど、その後の本文が素晴らしいという職務経歴書を一度も見たことがありません。
つまり、職務要約がしょぼい=しょぼい職務経歴書
ということです。
考えてみれば、冒頭の数百文字に手を抜く人が、その後1000文字以上もの長文をきちんと書けるわけがないんですね。
逆を言えば、今回ご紹介した方法で職務要約をきちんと書けるようになれば、その後の本文を書くのも楽になるはずです。
だがしかし、
職務要約の書き方はわかったけど、肝心の本文が…
このような方もいらっしゃるかもしれません。
実は、それなりのキャリアの方でも職務経歴書を書くのが苦手な人が結構多いです。
僕は以前に人事(採用担当)の人の職務経歴書を添削したことがありますが、
面接官をやっていた人ですら、この程度?と驚愕した経験があります。
>>無職から内定へ!同志社大卒・第二新卒の人事女性の職務経歴書を添削
もし応募書類や職務経歴書を作る際に、これまで僕が添削した職務経歴書を参考にしていただいても構いませんし、
これまでの職務経歴書の添削のノウハウをまとめたものをnoteにしたものもありますので、そちらも使って頂ければ、よりよい応募書類が作れるはずです。